小学館文庫<br> 木槌の誘い

小学館文庫
木槌の誘い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784091926142
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

250年ほど昔、現在の広島県・三次で繰り広げられた“妖怪大戦争”!! 今も残る「稲生物怪録(いのうもののけろく)」をもとに、妖怪研究の第一人者が面白おかしく読み解く入魂の一冊!

▼第1話/▼第2話/▼第3話/▼第4話/▼第5話/▼第6話/ ▼第7話/▼第8話/▼第9話/▼第10話/▼第11話/▼第12話/▼第13話/▼最終話/▼特別読切/レーモン河畔●主な登場人物/稲生平太郎(備後国の武士。豪勇な性格で「妖怪大戦争」を体験することになる)●あらすじ/ある日、平太郎と権八は、どちらが根性があるか度胸だめしをしようと思いつく。二人は、これをすれば「怪異」が起きると恐れられている百物語を語り合う。そして、クジで負けた平太郎は、ひとり雷雨の夜中に比熊山へと登っていく。そして、決して触れてはいけないという“たたり石”に、大胆にも傷を付けてしまう……!(第1話)●本巻の特徴/稲生平太郎は、ひょんなことから「比熊山のたたり石」を傷つけてしまった! やがて、これが引き金となって、平太郎の家には妖怪の仕業による怪異が次々と巻き起こる! 畳がパタパタとめくれ、茶碗や香炉は乱れ飛び、どこからともなくうなり声が…。人間と妖怪による、恐ろしくも痛快な持久戦バトル。勝つのはどっちだ…!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

254
水木しげるさんが実在の妖怪物語「稲生物怪録(いのうもののけろく)」を下敷きに自ら語り手を勤め、さらに現代での怪異を付け加えて描かれた力作妖怪漫画ですね。この元の本について調べましたら類書も何冊か出ているみたいですので、また何時か読み比べてみたいですね。物語は今から250年前の江戸時代に備後の国(広島県)の三次(みよし)に稲生平太郎16歳が両親を亡くし弟の勝弥4歳を養育しながら暮らしていた。ある夜隣に住む力自慢の権八という男と百物語を語り合いクジが当たって比熊山に登りたたり石によせばいいのに石で傷を付ける。2022/01/16

寛理

1
☆☆☆ 「稲生物怪録」というと俺は鏡花「草迷宮」のネタ元として名前を知っている程度だったが、「木槌の誘い」の前半はそれの漫画化で、同じパターンが何度も反復され、冗長。しかし後半になるとがらりと変わって、水木しげると荒俣宏と守護霊たちによる霊界探索というようなストーリーに。縄文の古代文明などの話が出るが、諸星大二郎などとは違い、なんかぼんやりした議論で、あまり面白くない。 だが、水木しげるの独特の死生観がここにも現れていて、読んでよかったと思わされるのだった。2019/04/25

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