出版社内容情報
"文明が荒廃した近未来。バイオ鳥肉の細胞から誕生した天才科学者""チキン・ジョージ""を中心に、滅亡の危機に瀕した人間たちの苦闘を描く、楳図ワールドの集大成的作品が、待望の文庫版で登場。"
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たにしぃ
8
再読。すでに全くわけが分からないが読ませるなあ。「チキン・ジョージのいない世界なんて、チキン・ルーシーには意味がないのよ!!」名言。2014/03/08
フロム
5
楳図作品のキーワード「愛」が登場。愛は楳図作品において「愛」は至高の概念なのでその言葉がが出ててくると他の価値観は無条件降伏。とはいえ愛つっても絵面的にはニワトリ人間巡って、美女とメンドリが取り合うと言う訳の分からない話だが楳図にかかるとそれなりに説得力が出ちゃうのが凄い。因みに14歳全巻を通じて僕が一番好きなチベットが穴に飲み込まれる話が載ってるのもこの巻。楳図のエッセンスがまとまっているいい話だと思う。チベットのエピソード、みんなも騙されたと思って読んでみて。2022/03/28
山野辺ワラビ
3
あれだけの頭脳を持ち、宇宙船チラノザウルス号を完成させながら、モニターの向こうの美人にあっさり陥落させられるチキン・ジョージの人間らしさに悲哀を感じる。動物を裏切れないからと言って、自分にロボトミーみたいな事をするのも。劇中映画の内容はどぎついが。チベットに空が落ちて来る所はホラー過ぎる。空の上、つまり宇宙空間に出ても大丈夫なのか。人間は一番凶暴な恐竜チラノザウルスが進化したという発想は面白い。チキン・ジョージの裸体は案外エロティック。2014/09/06
3247
3
4巻で世界中の植物が枯れはじめてからの展開に笑ってしまったけど、怒涛のように息つく間もなく次から次へと唖然とするような出来事が出来してやばい。規格外2014/06/26
halfpint
2
チキン・ルーシー、なんて可憐な。。。2016/07/04