出版社内容情報
始皇帝、項羽、劉邦、武帝……。英雄・豪傑たちが次々に登場して、ダイナミックに展開する古代中国の歴史。司馬遷が精根こめて著した世界的な歴史書を、巨匠・横山光輝がコミック化した名作が、文庫版で登場!
▼第17話/便所の屈辱▼第18話/嚢中の錐▼第19話/老いの野望▼第20話/主を震わす者●主な登場人物/范雎(第17話)毛遂(第18話)、春申君(第19話)、信陵君無忌(第20話)●あらすじ/魏の范雎は、学識もあり知恵者でもあった。彼は官僚として身を立てたいと思い、諸国を遊説してまわったが、家が貧乏であったため、その旅も長くは続けられなかった。范雎は生活のため、とりあえず魏の中大夫・須賈に仕え、魏国の使者の一員として斉に出向く。范雎は賢人として評判が高まり、敬意を表した斉王は彼に牛肉、酒、黄金を贈った。だが須賈は、正式の使者である自分には何もないのに、部下の范雎に贈り物が届いたことを不快に思った。帰国後、須賈は宰相・魏斉に、范雎が魏の機密を売ったに違いないと報告する。誤解された范雎は捕らえられ、拷問を受けたうえ、簀巻きにされて便所に放り込まれてしまう…(第17話)。●本巻の特徴/一介の説客から身を興し、あらゆる苦難に耐えて秦の宰相にまで登り詰めた魏の范雎の忠義と、その一生を描いた「便所の屈辱」ほか、全4話を収録。●その他の登場人物/須賈(第17話)、鄭安平(第17話)、王稽(第17話)、平原君(第17話)、魏斉(第17話)、信陵君(第17
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
62
ついに楽毅登場か、趙、楚、韓、魏、燕の同盟五カ国同盟がなるか。楽毅は70以上の城を半年で全部落として、残り二城まで斉を追い詰めるとは、しかし負けじと斉の田単が楽毅と恵王と離間計を成功し、楽毅にとられた70以上の城をすべて取り返すという。楽毅は趙に滅亡。非常に熱い展開。のちに諸葛孔明は尊敬してやまず、人生の手本した人物2019/10/25
ヴェロニカ
3
4巻も読了。なんだかんだ信陵君が好き。 范雎の話も面白かった。国のために尽くしても、悲劇的な最期をを遂げる人が多いなか、天寿を全うできたのはすごいと思う。2021/01/26
ないとう
2
嚢中のうちゅうの錐きり 《「史記」平原君伝から。袋の中の錐はその先が袋の外につき出るところから》すぐれた人は多くの人の中にいてもその才能が自然に外に現れて目立つことのたとえ。錐の嚢中に処おるが若ごとし。2025/08/06
Mentyu
1
いよいよ政(始皇帝)が出てくる下地が整う。国力をつけてきた秦と、周辺国で緊張が高まる。2025/06/17
まいつん
1
秦の蔡沢(さいたく)登場❗️范雎(魏の人。斉のスパイと疑われ便所の屈辱を受ける。その後、秦につかえる)に隠居を勧めた。 戦国の四公子 -趙の平原君 -斉の孟嘗君 -魏の信陵君 -楚の春申君(李園とその妹によって手玉に取られ、王位に色気を見せたためあわれな最後となる) 2020/10/18