出版社内容情報
「究極の○○」という流行語まで作り出した『美味しんぼ』が、文庫で登場! 綿密な取材により、単なるグルメ物にとどまらず、現代の日本が抱える「食文化」の問題点を鋭くえぐる社会派コミックとしても注目される。
▼第1話/真夏の氷▼第2話/魚の醍醐味(前編)(後編)▼第3話/香港味勝負(前編)(中編)(後編)▼第4話/お菓子と夢▼第5話/トンカツ慕情▼第6話/フォン・ド・ヴォー(前編)(後編)▼第7話/暑中の味▼第8話/老舗の身上▼第9話/黄金の意味▼第10話/玄米VS白米(前編)(後編)●主な登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員。膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(東西新聞文化部員。山岡と共に「究極のメニュー」を担当する)、海原雄山(名だたる陶芸家、画家であり、「美食倶楽部」を主催する食の探究者でもある。山岡の実父だが、激しく対立する)●あらすじ/夏。文化部のメンバーは、みんなで海へ出掛けた。富井副部長はカキ氷の大食いに挑戦し腹をこわして、会社を休んでしまう。反省する富井を励ますため、山岡たちは彼を“水割りのうまいバー”に招待した。ところがマスターは“いい水”の入手が困難になってしまったため、店を閉めることを決意していた…(第1話)。●本巻の特徴/『美味しんぼ』初の海外編となるのが「香港味勝負」。市場に並ぶ珍しい食材の数々、贅を尽くした中国料理の技法など、豊富な取材を
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
10
美味しんぼ史上ナンバーワンエピソードの呼び声高い「トンカツ慕情」が収録。世評に違わず「トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ」という名言、流れるような話の運びと深い人情味溢れていて確かにダントツのエピソード。その前の「お菓子と夢」も高級志向だけではないお菓子と子供の関係を描き、長編の対決エピソードにも捻りがあって充実の一巻。いつもの伝統製法礼賛、大企業の大量生産低コスト化批判もいつもよりは大人しかった気がする。しかし、山岡の言うこと真に受けたら家計には大打撃だなあ2015/01/16
稲
1
天然モノが一番、それ以外はこき下ろす本作で、柔道部員が有機栽培の玄米を食べているのを山岡が馬鹿にする話があった。 たまには趣向を変えたのかと思ったら、真の有機栽培を目指せという内容。筋金入りだわ。2017/10/11
佳蘋(よし)
1
買った
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- 和書
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