出版社内容情報
「究極の○○」という流行語まで作り出した『美味しんぼ』が、文庫で登場! 綿密な取材により、単なるグルメ物にとどまらず、現代の日本が抱える「食文化」の問題点を鋭くえぐる社会派コミック!!
▼第1話/日本の素材▼第2話/包丁の基本▼第3話/思い出のメニュー▼第4話/幻の魚▼第5話/中華そばの命▼第6話/炭火の魔力▼第7話/和菓子の創意▼第8話/土鍋の力▼第9話/料理のルール▼第10話/醤油の神秘▼第11話/接待の妙▼第12話/美声の源●主な登場人物/山岡士郎(27歳。東西新聞文化部員。膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(22歳。東西新聞文化部員。山岡と共に「究極のメニュー」を担当する)、海原雄山(名だたる陶芸家、画家であり、「美食倶楽部」を主催する食の探究者でもある。山岡の実父)●あらすじ/フランスで著名な料理批評家のジャン・モレルが来日。東京のフランチ・レストランの名シェフたちが集まり、腕をふるうというぜいたくな会が催された。出された数々の料理を口にしたモレル氏は「大変美味しいが、オリジナリティーがない最低の料理」という評価を下す。それを聞いた山岡は、日本人の味覚を賭けて、モレル氏を食事に招待。その料理人にフランスに留学したこともないという、知り合いの若手コック・関上に白羽の矢を立てる(第1話)。●本巻の特徴/板前志望のアメリカ人・ジェフが鯛の洗いに挑
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
12
「料理のルール」で鴨にわさび醤油をかけてフランス料理を見下しこき下ろす海原雄山の狂気っぷりがヤバすぎる。それを覆す山岡の案もわりと無茶苦茶だが、「異文化への敬意」というワードで話をまとめる完成度、後に失われる美味しんぼの美点を凝縮した一編。雄山回以外は本来の食のよさを見直そうという主旨の人情話が多く「思い出のメニュー」などいい話が多い。「接待の妙」の成沢社長の気持ちのいいケチっぷりもいいが、どの話でもやり込められると逆ギレしながら後でデレる雄山がツンデレ神である2015/01/12
ぴよぴよ
1
面白かった。食は深いなぁ。2012/07/20
稲
0
たまに出てくる海原雄山vs山岡士郎が面白い。 展開はテンプレだが、いいアクセントになる。2017/09/27
nejipan
0
恋わずらいで美味しい煎餅をかじる花村さん、可愛い。2014/02/12
佳蘋(よし)
0
買った