出版社内容情報
血のつながらない兄妹、龍男と陽子は、互いに激しく求め合いながらも、保守党政治家と革命戦士として正反対の道を歩みだす…。男女の愛憎を描き、官僚政治の腐敗に鋭いメスを入れた、社会派コミック!!
▼第1話/バリケード▼第2話/龍男と陽子▼第3話/宿命▼第4話/嵐のフォーク集会▼第5話/父親▼第6話/新宿騒乱[1]▼第7話/新宿騒乱[2]▼第8話/新宿騒乱[3] ▼第9話/神話▼第10話/2度目のキス▼第11話/聖夜の贈り物▼第12話/初めてのサヨナラ▼第13話/追想●登場人物/榊龍男(城南大学2年生。代議士・榊龍太郎の養子で、榊陽子の義兄)、榊陽子(城東大学2年生。榊龍太郎の娘で、全闘委員会に所属。メドゥーサというコードネームを持つ)、山路(城東大学全闘委員長)●あらすじ/学生運動が活発化した1970年代。学生デモの様子を眺めていた城南大学生の榊龍男は、その中に、血のつながらない妹・榊陽子の姿を見つけた。陽子は、メドゥーサというコードネームを持つ、ノンポリ学生を運動家に変えてしまうオルグのプロであった(第1話)。▼龍男と陽子の父親である代議士の榊龍太郎は、保守党議員である自分の名誉に傷がつくことを考え、陽子に学生運動を辞めさせるべく、龍男に説得するようにけしかけた。龍男は、城東大学のバリゲードに入り、陽子と対面しする。だが、陽子は政治家になるという龍男を責め、自分の生きがいは権力を叩き潰すことだと言い放った(第2