出版社内容情報
必見、待望の初期・珠玉短編集!!
「萩尾ワールド」の原点がここに!! 仲良し双子ルルとミミがコンクール入賞を目指してケーキ作りに挑戦するけれど、それが大騒動の始まりに・・・!? 貴重なデビュー作である表題作を始め、キュートなコメディーから先鋭的SF、サスペンス、そして現代日本を舞台にした日常ドラマまで、どの作品も見逃せない、萩尾世界の「生誕期」を堪能して下さい。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
23
デビュー作から初期作品。デビュー作の「ルルとミミ」は手塚治虫みたいなモブシーンのあるコメディ。爆発会社、花嫁をひろった男、小夜の縫うゆかた、ごめんあそばせ、毛糸玉にじゃれないで・・・この時期ならではの作品もあれば、のちの名作につながるような話もあり、いろんな方向性が詰まっている。「かたっぽのふるぐつ」は公害を扱った話で、3・11を扱った「なのはな」へつながってるのかなと思った。山岸涼子さんの解説の中の武勇伝もすごい。2012/10/27
neimu
16
全部知っている話ばかりなのに、見ると買ってしまうリアルタイムファン。望都様との出会い、最初に読んだ作品は、宮城に里帰りする両親にくっついて、東北本線に乗った暑い夏休み。長い電車の中で買って貰った漫画雑誌の「ケネスおじさんと双子」だったなあ、としみじみ。あれから何年経っただろうか。初期のさっくりした描線が、あの華麗な「ポーの一族」に変化していったのだと思うと感慨深い。 2012/09/19
東雲
13
ほとんど未読のものばかりだったので感激!昔の線のほうが太くてドッシリとした安定感があるなぁ。あとになるほど繊細なタッチに変わっているのだなー。初期は初期で本当にうまい。『小夜の縫うゆかた』は既読だけどやはりいい。「針があるよ!」という日常的なセリフが妙に好き。2013/04/21
ソイラテ
10
突然猛烈に「小夜の縫うゆかた」が読みたくなり。全ページ余すことなく名シーンですが、事故の知らせを受けたお兄ちゃんの描写が特に好きです。2021/03/29
白い駄洒落王
10
初期作品作品集。玉石混合。少女マンガ然としてなく読みやすい。公害の話などは時代を感じさせる。2013/07/01