出版社内容情報
バレリーナ志望の高校生五島みどりは、ある日、友人のバレエ教師から英国へ誘われるが…!? 好評のバレエ長編ロマン。
五所みどりはバレリーナの卵。兄の薫はロンドンで名門バレエスクールの音楽教師をしている。イギリスに渡ったみどりは新作公演の大役に抜擢されるが…。バレエと愛の人間模様が複雑に交差する傑作ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
21
BOOK・OFFでたまたま拾いました、小学館文庫でこの本は未読でしたので、何何2000年第1刷ですか。軽い気持ちで読んでみたら、案の定滅茶苦茶に体力気力を使い果たし、茫然自失!長い小説読んだ後位に疲労困憊です。いやあ〜先ず登場人物が多すぎるしその人間関係も複雑で下手すりゃ全員血が繋がってるの?と思うほど、舞台も日本から英国に移るし、単純なバレー漫画では有りません。この人物達の相互関係を考案するだけでもかなり頭を捻っただろうし、それに恋愛を絡ませて創作バレーの要素や愛憎劇まで!やっぱ天才ですね、参った。2023/04/22
H29リオのカーニバル
13
娘にバレーを習わせたいと言う我が弟。啓発する漫画や画集を探してると言われ、推薦したのがこの漫画。綺麗で繊細で可愛い絵。真っ直ぐでお兄ちゃん大好きなヒロイン。留学先で出会った無愛想ながらバレーにはどこまでも真っ直ぐな少年。バレーのレッスンを中心とした学園ライフが展開される。The 少女漫画! 姪には俺からプレゼントする予定(^_^)v
猫ぴょん
9
再読(#^^#)カワイイがいっぱい♪ 女の子だったら一度は夢見る?バレエ♪ 主人公のみどりちゃんがとにかく可愛くて女の子が生まれたら「みどり」にしようと(笑) (息子×2で断念したけど~) 絵の美しさと胸きゅんの恋(#^^#) ポーもSFもイイけどこうゆうお話も◎2017/01/20
森本コスオ
9
きっと萩尾作品の中では明るい☆と思う。 圧巻でした。 萩尾先生の表現される世界が素晴らしいです。バレェの醍醐味なんかを体感したようです。最後の方にあるフェスティバルのシーンではぶわっと音が漏れるようでした。複雑な展開で、主人公も脇役たちも混乱してどうなることかと思いましたが、素晴らしい終わり方でした! あとがきを読むと、一層物語を感じられました。2011/12/19
冬峰
6
バレエもの、今作は日本のバレエスクールからロンドンのキャンプへ参加した一行がメイン。ちょっと残念だったのは、ガブリエルがみどりを私のスピリットと呼び、同僚に「あの子を7週間で蕾から花にしたい」とまで言ったのに、その後あまり関わってこなかったところ。みどりと組むサンダーやリュスが中心で、しかも3人の家族関係も絡む。勿論それがストーリーの本筋で間違いないが、しかしガブリエルのあの気合は何だったんや…となった。2025/06/13