出版社内容情報
大地の分裂というカタストロフから人々を救うため、大神官イリスは繁栄の都から未開の荒野への遷都を説き続ける。だが、その行いは必然的に新王タジオンとの対立を生んだ。アスカンタに敵対する隊商都市イスファと科学技術者集団タウリシュは「谷」を亡ぼす陰謀をめぐらせ、一方、ベニ・アスラ族の若長カラは一族再興への一歩を踏み出していた。そして、大地は揺れ、厄災の予兆が現れ始めた。
大地の分裂というカタストロフから人々を救うため、大神官イリスは繁栄の都から未開の荒野への遷都を説き続ける。だが、その行いは新王タジオンとの対立を生んだ。そして、大地は揺れ、いよいよ災いの予兆が現われた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あさひ
11
政治対宗教。破滅へのカウントダウンは続く。2015/11/23
mya*
11
はかなげだけど、理知的な作風。まるで舞台を見ているようなセリフまわしにようやく慣れてきた。中東あたりをイメージさせる隊商都市の様子、槍舞いの文化、翼竜にのって山岳を飛翔する人間…と、なにかと私好みのファンタジーポイントが随所に!今の時代の数あるファンタジー本の原点は、実はここだったのー?!預言者として君臨したイリスと、王となったタジオン。宗教&政治がらみの対立は、いよいよ本格化。そして、地震の予言のその先は…?う~目が離せなくなってきたー。 2011/04/18
ホレイシア
7
イリス本人より、周りを固める人々が魅力的。2008/01/04
あやめ
3
滅びへ向かっているのに、それぞれの思惑をもって日常は続く。どうなるんだこの先!読めなくて面白い!2011/03/25
ユキモリ
2
再読。連載中は頭が話についていけなかったけれど、こうして年月を経た後に読むとクライマックスまでの助走の緻密さが心地良い。2012/12/27