出版社内容情報
『GANTZ』奥浩哉が描く圧倒的最新作!
人生に巨大な奇跡は起こるだろうか。僕たちはそれに気づくだろうか。
映画監督志望の高校生・零がある日、町で目にしたのは、大ファンである「女優」パピコを中傷する張り紙だった。深夜、家を飛び出し張り紙をはがしてまわる零に声をかけたひとりの女性。それは---。
まだ誰も目にしたことのない、全く新しいボーイ・ミーツ・ガールが幕を開ける!!
【編集担当からのおすすめ情報】
累計2100万部超の大ヒット作『GANTZ』、アニメ・実写映画化もされた『いぬやしき』。
作品を発表するたびに、圧倒的な話題性とともに漫画表現の先端を更新してきた奥浩哉氏が次に描くのは…ボーイ・ミーツ・ガール!
冠されたタイトルは『GANTZ』から今再びの「G」…『GIGANT』!
次は一体どのような世界へ我々を連れて行ってくれるのか、ご期待ください!!
第1話 女優 005/第2話 お礼 051/第3話 友達 073/第4話 DVD 095/第5話 夜空 117/第6話 家族(ファミリー) 139/第7話 密室 161/第8話 竜二 183/第9話 投票 205
奥 浩哉[オク ヒロヤ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
61
セクシー女優パピコとお坊ちゃんな高校生・零の日常の描き方が巧い。予想を裏切らないというか、パピコにはしょうもないヒモがいたり、零は実に平均的なおとなしめな高校生だったり。これは一歩踏み違えたら、ありきたりなストーリーに転落しちゃうぞ、って。もちろんGANTZや犬屋敷のように破天荒な展開が待っているわけだから、その並列感とのバランスが(今のところ)絶妙。さて、どう転がるかな。2021/11/27
兵士O
40
読メの某友人のレビューを何気に読んでいて、表紙の巨乳の女の子の絵が気になっていました(僕はおっぱいに弱いのですよ)。しかし、表題の「GIGANT」??? 巨人??? と、どうも内容が掴めない(汗)。そんな時に某中古書店で、別なコミックを探している際にこの本を見つけて即購入しました。しかし、AV女優というヒロインはまだいいとしても、うんこが街に降ってくるとか、未来人のブリーフのおっさん(しかも絶命すると人形になる!)など、読者をおちょくっているのか? というような怒涛の小ネタが続き、頭を抱えています(汗) 2021/12/13
トラシショウ。
31
映画プロデューサーを父に持ち、それなりに裕福な暮らしを送りながら何となく映画監督を目指したい少年・零は、密かに大ファンだったAV女優・パピコが同じ町に住んでいる事を知り、偶然から彼女と親しくなる。轢き逃げにあったコスプレじみた中年男から奇妙な「時計」を右手に植え付けられた彼女を巡り、零の代わり映えのしない日常はジワジワと非日常へと移り変わっていく。「GANTZ」「いぬやしき」と出版社を渡り歩く作者の新作は、またしてもジャンル分け不能な(あえて言うなら恐らく)SF。また珍妙な導入だなぁ(以下コメ欄に余談)。2018/06/01
春一番
27
下手したらAV女優を助けてとんとん拍子に付き合うというただの男の欲求充足物語でしかないのに、これはなにか違うぞと思わせるのが奥先生さすがです。 それは置いておいても男なら一度はしたことあるような妄想をストーリーと絵に落とし込めるのはマンガ家のすごいところですね。尊敬。 え?みんなしたことあるよね?AV女優を助けてお付き合いする妄想。え?ないの???2024/11/09
ぐうぐう
20
画に対する違和感がある。人物の左右のバランスが微妙に違っていることで起こる違和感は、奥浩哉の画力の低下にあるわけではなく、意図されたものの可能性が高い。そもそも主要キャラの一人、パピコの胸の大きさは、その細い身体には不釣り合いであり、彼女がAV女優である理由はバランスを崩すことに最大の動機があるはずだ。つまり、タイトルになっている巨大化が起こす、バランス崩壊の象徴が、そこかしこに配置されているというわけだ。バランス崩壊により導かれるのは、世界の終わりと純愛の奇跡。『GIGANT』はたぶん、そういう物語だ。2018/06/01
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