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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
17
「誰かの死を喜ぶ人間もいるんだ・・・!」。青森県戸来村の蒼馬家の呪いは実在するのか、真相究明の為に囮となった五味さゆりの安否は、怪しげな自称郷土史家・鳴辺の半身不随は真実かフェイクか。「呪いによる殺人」を主題とする大規模な連続殺人の真相が明らかになる。真犯人の動機と内実のあまりの歪みっぷりにドン引きし、これを冷徹な推理で追い詰める嘉門が呼ぶカタルシス、原典とは大きくテイストの異なる(らしい)何とも不吉な終幕で締め括る。ノンシリーズを的確にポアロモノへの換骨奪胎に成功したんじゃないかな(以下コメ欄に余談)。2017/11/02
タリホー
7
蒼馬家の呪い殺人事件の解決編。解決の流れは大体原作と同じなのだが、こちらの犯人は原作よりも、殺人をする理由に幾分筋の通った動機付けが為されているので、まだ共感の余地は無いわけではない。また原作のスッキリした結末に比べると、こちらは日本のホラーによくある何とも後味の悪い、不穏な結末になっている。2017/10/30
KAKO
5
アガサ・クリスティの原作をもとに、場所を日本、時代を昭和初期に設定してコミカライズされた作品。クリスティの世界観は壊さず、ポワロが見事に英玖保嘉門に投影されていて、感心した。登場人物、時代背景、ストーリーとどれをとっても決して本家を損なっていないと思う。ミステリ小説のコミック作品は多くあるが、高い完成度の作品だ。読書メーターの登録数が少なくて、残念。クリスティ原作3作目はないのかなあ。期待してしまう。2020/12/27
サテヒデオ@ダイナミックひとり
5
部分がそれぞれに役目を果たすことで、全体が技能を全うする。構想し実現させた犯人の創造力と、細部に至るまで正しく把握した探偵の批評眼。まさしく名勝負なり。原作小説を読むのが楽しみであり、不安にもさせられた。次作を望む! ちなみに蒼馬家三姉妹の名は、世起子・琴美・菊乃。巫女だけに「ヨキ・コト・キク」というワケか。ミステリ好きとしては、信州の名家を思い出しちゃう。まさか人名に、しかも女性の名前に「斧」の文字は使えないわな。2018/01/07
菊池
2
アガサクリスティの名作を日本版にしてコミカライズされている。神父が医者に。魔女が巫女に。という感じで変わっている。2025/07/26