ビッグスピリッツコミックススペシャル<br> 最果てにサーカス 〈3〉

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ビッグスピリッツコミックススペシャル
最果てにサーカス 〈3〉

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  • サイズ コミック判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784091892836
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

中也と秀雄の文壇青春愛憎劇、第一部完結。

文学においてはけっして敵わないと思う
同志であり、親友である中原中也に対して
抑えきれない嫉妬の炎を感じてしまう小林秀雄。

その一方、中也の恋人・長谷川泰子への
恋情をおさえきれずに「俺と一緒に暮らしてくれませんか」
という禁断の言葉を口にする秀雄。

彼の言葉を受け入れた泰子は中也のもとを離れて、
秀雄とともに同棲することとなるが、
それこそが奇妙でいびつな三角関係の始まりだった…

事実を基にフィクションを交えて描き出す
『彼女とカメラと彼女の季節』月子氏の紡ぐ文学者達の
青く瑞々しく痛切な青春、第一部完結第3集!

【編集担当からのおすすめ情報】
第3集で第一部完結となりますが、中也、秀雄、泰子の三角関係が次第に極まっていく様は、著者・月子氏にしか描けない繊細で叙情的な描写がたっぷり詰まっています。この作品でしか味わえない中也、秀雄という文学者のリアルな息吹をぜひ感じ取って欲しいです!

月子[ツキコ]

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

23
愛憎劇がすごい…。康子を、自分と小林をお互い高め合うためのゲームの一部と考えてる中也が怖い。ある意味天才なんだろうけど、天才と狂人は紙一重とも言える。不幸なのは康子か。2016/11/09

イーダ

15
中也にとって、文学こそ至上のものであり、大切な友人も女も、文学を紡いでいくための要素でしか無いように見える。またそれを読者に芯に迫って魅せる作者の力量に驚かされる。これだけの快作が打ち切りとは!なんと勿体無い事か。ぜひ続きを読みたいものです。2016/10/18

カイオン

11
ものすごくいいところで終わっていて残念だった。月子さんの描く目が好きだ。中原中也は表情豊かに描かれているが小林秀雄は陰気青年のステロタイプみたいな面持ちで、対比効果は抜群だがキャラクターとしての強弱が表情の差で付き過ぎていてバランスを欠いたように感じてならなかった。この先にあったであろう物語を読みたかった。2016/11/05

ki_se_ki

10
「生きることがそのまま文学」な人間がいた。また、そんな時代があった。《女は俺の成熟する場所だった。書物に傍点をほどこしてはこの世を理解して行こうとした俺の小癪な夢を一挙に破ってくれた。》(小林秀雄「Xへの手紙」)しかし、唐突な幕切れだった。惜しむらくは、この先が読みたかった。小林が泰子のもとから逃げ奈良の志賀直哉邸に行くところ、小林が泰子に「手切れ金」として渡したものとは?、そして中也と小林のその後を。2016/11/18

こまいぬ

10
え?もうおわっちゃうの。第二部絶対読みたいんで、是非続きをどっかで出してもらいたいです。小林秀雄これからどうなっちゃうの!?また1巻の時に中也の詩に魅了される小林とか、もっと色々見たいです。残酷なんだけど、惹きつけられる文学マンガ。2016/10/31

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