出版社内容情報
絶望に抗う家族の物語、衝撃のラスト…
舞台は、浴びれば即死してしまうほどの
猛毒を持つ巨木「ニョロニョロ」が
至る所に生えるようになった世界。
未来が約束されない世界を生きる
父、母、娘、息子、祖母の杉浦一家。
世界が続くなら起こらなかったはずの
試練に軋轢、不安感…
家族みんな、四苦八苦。
真面目にやってみてもバカやってみても
テキトーやってみても、ダメなのか。
【編集担当からのおすすめ情報】
いつでも「死」は、日常の隣に潜んでいる。
それが顕在化した途端に人々は欲望の赴くまま、
生きたいように生き始める―――
日常を生きるための希望とは?
「生きる」ことが窮屈だと思う人には是非読んで欲しい、
「正しい」と自分が信じる道を探す物語。
現代人必読です!
新井 英樹[アライ ヒデキ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ツキノ
13
未完の最終巻。勢いがある。人を変えた渚、あらためて鮎川未来が自己紹介。屋内退避中「ちょっと楽しいです」と母親へ。婆ちゃんの入院、告白。いつかの完結が読みたい。2021/05/12
ぐうぐう
12
世界が終わる前にやりたいこと。問題は、その世界がいつ終わるかわからないことだ。終わりそうで終わらないかもしれない。だから、本当にやりたいことがわからなくなる。「絶望に希望を祈るだけ」そんな切実な中でも、青春は、ホームドラマは機能するか。答えが出る前に、世界が終わるよりも先に、作品が終わってしまった。未完。この唐突な完の文字は、新井英樹の志の高さだと信じたい。待ってます、再開を。2017/02/18
こっこ
2
未完。自分の想いを優先する姿勢は良いと思う。世界の終りに直面した時、絶望するか希望を見出すか。答えを求めないのが答え。当たり前のように家族と一緒に最期を迎えるのではなく、好きな他人と過ごすことを選択。父に母に絶望したなぎさは家出。親は絶対的な存在ではない。自分で刹那的にでも生きていくしかない。美少年未来は何であんな汚いおっさんと…?どこが良いのかイミフ。私としては再開を待ちたいけど…そういうファンは少ないのかな?2017/06/27
Junichi Kitazawa
1
未完とはこれまた しかし後書きみるとほっぽりだしではなさそうなのがまた複雑2017/07/16
Tomoya Sato
1
ギリギリ保っていた日常が崩れ去ったようなところで未完とは、明るい未来はあるんだろうか2017/07/12




