ビッグコミックスゴールド ケースハード 〈５〉 黒蠅の伝言

松本零士

小学館（1995/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 231p／高さ 19cm
• 商品コード 9784091890153
• Cコード C0379

出版社内容情報

戦う意義すら明確でなくなり修羅場と化した戦場で、己の身を守るため敵を倒す。一兵卒の立場から、戦場という特殊な状況下に生まれる数幾多の哀しみと苦しみを詩情豊かに描いた人間ドラマの傑作群。

▼第１話／黒蝿（ブラックフライ）の伝言▼第２話／第四の忠誠▼第３話／不滅重戦艦まほろば▼第４話／蝙蝠（こうもり）兵団▼第５話／海神（ネプチューン）の応接間●あらすじ／何故かいつも蝿と一緒の柴田曹長。この蝿が側にいる限りは俺は死なないと言う彼は、戦闘機に乗る時にも蝿と一緒だ。そんなある日、惨々たる戦況の中で最後の飛行を覚悟した柴田は、蝿に向かって日本に帰れと言うのだが、蝿は彼の側を離れようとはしなかった……（第１話）。▼敵味方で目と鼻の先に墜落し、お互いに戦闘機から出るに出られないという奇妙な睨み合い……。しかし先手攻撃を受けた日本側の馬島は、どう考えても不利な情況の中、身を捨てた攻撃に出てしまう……（第２話）。▼祖先が忍者だったという伊賀中尉が、夜間輸送機の護衛を命ぜられた。黒塗りの戦闘機で出撃した伊賀だったが、易々と敵に発見されてしまい、輸送機護衛は失敗に終わる。そして再び輸送機護衛を任され、忍者の恐ろしさを教えてやると意気込む伊賀は……（第３巻）。