出版社内容情報
白井弓子のハードSF長編、堂々の完結。
転送兵マナ・オーガが辿り着いたのは、アルメア軍曹の部隊とはまったく異質の、もうひとつの転送隊だった。
マナをめぐり交錯する、軍上層部や転送部長たち思惑。陰謀。そんな中、マナが自らの目で目撃することになった故郷の姿。明かされていくアルメア軍曹やサウラ中佐の過去。原生生物ニーバスの部族・クリムゾンと転送隊との隠された関係。
ファーストとセカンド、それぞれが目指した移民の惑星・碧王星で、あらゆるものが衝突し融合し、戦争の歴史を形作っていく。
そして、いつ果てるとも知れないドロ沼の戦争は、ついにその終局へ向かって加速度を増していく。マナたち転送兵を抗いがたい運命に巻き込みながら…
白井 弓子[シライ ユミコ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
読み終わって、ディストピア感に唸りました。私たちが今後何と戦っていくのか、を考えさせられた気がします。マトリックスのような完全に人間が管理されたシステムへの恐怖と、得体のしれない生物とのファーストコンタクト。「愛する者の形状を受け継ぐ生命体を育てたい」という生理的欲求。生まれないものを育てるという奇妙なパラドックス。もっと作者が伝えたかった背景があるように感じたが、これで完結な模様。ふ~む…?ここまで読みこんだのにちょっと納得がいかない…。2024/07/10
keroppi
24
この最終巻だけ、カバーの色が明るい。この巻だけ圧い。きっと何かあると思ったが、展開に描写力に圧倒され、一気読み。ストーリーをきちんと理解する前に、ページをめくる手が止まらなかった。もう一度、最初から読み直したい。SF大賞も納得だった。2017/04/17
ざれこ
14
ちょっと言葉にしづらいくらい圧倒されてて感想が浮かばないくらい。女はやはりこどもを宿すことで力を発揮できるのかなあ。ニーバスの出産シーンと、軍曹のラストにぐっときました。難しいところもあったので全部わかった今また読み返したい。2017/04/15
Dai(ダイ)
11
まったく理解できないし、何が面白いのかも分からない。ただ設定の発想はすごいなと感じたのみ。理解するために再読しようとも思えない。2023/02/22
はじめさん
11
3巻から書き下ろし発行されていた単行本。本丸のIKKI休刊とか色々あったけど、完結の5巻!/ 一次移民と二次移民との戦争が続く異星。テレポート能力を持っている現地生物「ニーバス」の細胞を子宮に埋め込んだ、妊婦の部隊・転送隊。終局を迎え、これまで謎に包まれてきた事柄があきらかに。/ あーおわってしまった。最後のDNAはとってつけたような感があったけど。6人の同期=姉妹だけれど、終戦後のエピローグは少しせつない。母性、母国、母星。/ 山田風太郎のくノ一忍法帖も腹膨らみつつ戦うが、女性はどんな感想持つだろうか?2016/01/31