感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョニーウォーカー
12
飢餓にあえぐ村から口べらしのため、村人の投票によって追放された少年・織春と、自らの投票によって弟を見捨ててしまった姉・糸乃の生き様を描いた短編漫画。どうも『楢山節考』がベースとなっているように思えるが、ただ表面的な残酷さやセンセーショナリズムをおし出した薄っぺらな内容に、読んでいて次第に嫌気がさしてきた。「人はなんのために生きるのか？」「他人から必要とされるとはどういうことか？」なんてことを読者に真剣に考えさせるような深いテーマ性も表現力も、この作品には無いと思うけどなぁ…。2010/06/30
むらて
3
まずあまりに題名のままの話に衝撃を。ここまでそのままだとは思いもよらず。ラストに少年がたどり着く答えはやや唐突で、また細かい描写も経験に則していない想像の甘さを感じるけれど、それでも尚、最後の独白と表情には力を感じます。何よりこれだけの話をデビュー連載で描ききったのは見事のひとこと。それで逆にハードルが上がってしまう感はあるけれど、次に何をどのように描いていくのか、見守っていきたい作家さんですね。2010/06/08
茶ま太
3
姥捨て山漫画。これほどタイトルまんまの話はそうはあるまいｗ 限定的シチュエーションで余計な設定は一切描かないという点では、ほぼ短編の読み口。 人間の汚さ、どうしようもなさを描いている点で好みだったのだが、長さ的に中途半端な印象だった。短編としてはもっと凝縮できると思うし、このページ数ならもう少し背景を知りたかった。2010/04/29
大塚Q
2
｢生きる｣っていうテーマは自分が未熟過ぎてどういう受け止め方が正しいのかわからなくて難しい。でも誰の１番にも選ばれなかった絶望と、弟を選べなかった姉の気持ちはよくわかり考えさせられるものがあった。2011/06/05
トリニト
2
立ち読みですまん。しかしこの暗さでは買えないな。グッと重くのし掛かってくるような漫画だった。誰にも必要とされない人間は不要なのか。そうではないけど、それを強く主張するストーリーでもない。最後はけっして悪い終わり方ではないんだけど…。2010/12/08
-
- 和書
- アメリカを見ろ！
