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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みさと
3
兄の所領を狙う佐渡守と、己が権力のため堀田正俊を亡き者としようと企む酒井忠清は密会を重ね策を練る。彼らが正俊の仲間だとみなす竜之進に刺客が放たれる。九十九里浜を目ざす途中で囲まれた竜之進たちであったが、カムイの働きで九死に一生を得る。しかし、その後も海上で取り囲まれ、竜之進とカムイは殺されたと見せかけて姿を消す。一方、江戸では酒井と堀田の対立から斬り死にする者が出るまでに。堀田は御側衆として仕える4代家綱に強くあってもらいたいとの願いから、家綱が武術に心を向けるよう音弥を家綱のもとに送り込む。さて次は。2024/09/20
チョビ
3
九十九里での生活は著者の生活そのものだろうか?また紀州の人々がお醤油業になった経緯も描かれ、昔の朝の連ドラの世界が唐突に現れる。江戸時代の人々は戸籍を失えば誰にも省みられないが自由は得れたのかもしれない。世間に絡まっている人々はどんな身分の人も生きづらそうにしている。それはこの平成に生きる我々への警鐘かもしれない。カッコイイ私を見て!という人々も皆んな悲しく思える。そしてどこもかしこもカッコよくない私は…ただカッコ悪いだけなのであると救いようのない事実も突きつけられる(とほほ…)。2019/01/27
田中峰和
2
4巻でサブとして第二部に復帰したカムイは竜之進と再会。竜之進とともにカムイの分身サブは佐渡守一味に襲われる。サブは遺骸として発見され、カムイは自分の素顔を晒して竜之進と銚子まで足を延ばす。そこでカムイ・竜之進は何と正助に再会する。正助の妻となった姉とも久ぶりの再会であった。舌を抜かれ話せなくなった正助は黒鍬集の頭領として、灌漑工事に従事していた。竜之進を愛する音弥は、堀田正俊の命を受け将軍家綱に接近。武術指南役の柳生家に弟子入りする。幕閣の権力争いに巻き込まれ、彼らの今後がどう展開するのか楽しみだ。2020/12/17
aki
1
スラムが取り壊され、生活の基盤を失った牢人たちは九十九里へ向かうことになった。笹一角やサブ(カムイの変名)、冬木親娘らも同行、一行を邪魔だてしようとする老中・酒井の勢力は刺客の一群を送るが、一角やカムイの活躍で牢人たちは、ことなきを得る。いよいよ九十九里。ここでカムイは意外な人と久しぶりに再開する。一方、江戸に残った宮城音弥も酒井と堀田正俊との対決のあおりを受け。堀田の持ち駒として動かざるを得ない。堀田の推挙で、将軍の知遇を得て…という、結構めまぐるしい展開。どうなっていくんでしょうね。2023/04/26