出版社内容情報
エラの選択、仲間と共に居るということ。
希望は、どんなに遠くを見渡しても見つからない。
なぜならそれはいつも、手の中から生まれるものだから。
エラの復讐の標的、クラウストルム修道会総長・エーデルガルト。
加速する総長の野心はついにバチカンにまで手を伸ばした。
この修道院の中で幻覚を見せるクスリ漬けの食事を摂らずに
冬を越そうとするエラと同志たちは、
修道会への反逆を隠し生き延びるための策を練るが…!?
【編集担当からのおすすめ情報】
エーデルガルト総長が起こす「奇跡」は熱狂を呼び、
更に高い壁としてエラの前に立ちはだかる。
孤軍奮闘していたエラに仲間ができ、共に運命を託し合う姿に
しびれます!
竹良 実[タケヨシ ミノル]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真中
14
格言めいた台詞回しがカッコいいです。どの言葉にも強く胸を打つ説得力があります。今巻にはコミカルな演出も多く見られてほっこりしたのも束の間、やはり彼女らに立ちはだかる苦難は容赦がない……ヒルデと【印刷所】、クリームと【絶対記憶】は気になる符合です。今後更なる苦難を招く火種となりそう。でも、エラならきっと乗り越えられる!2016/09/12
hannahhannah
13
この巻も最高。総長の新たな動き、ジビレとの因縁、今後やっかいな敵になりそうなクリームヒルト。引きも凄い。ギャングースと辺獄のシュヴェスタは国も時代も違うけど、困難な状況でも強く生きる人たちが描かれている漫画で、惹かれる。2016/09/13
紫雲寺 篝
12
修道会は、奇跡をかたり、徐々に信仰による統制を進めていく。一方エラ達は、迫る冬に備えるのだが、5人の中から一人見棄てなければならない事を告げられる。エラ達の思惑は……!?淡々とサバイバルしているだけのようで、その実色々な要素が絡み合っていて面白い。特に、だんだんと大人びてきているエラ達の成長の清々しさが良い。できるだけポジティブでありながら、決して隙を見せないエラの頼もしさは、読者にも、彼女なら……、と思わせる力がある。正義か悪かではなく、芯の通った思いを貫く力があるか、が鍵なのだと思う。2016/09/15
さとみん
11
物語は小休止だが嫌な予感がして仕方ない。そもそも総長の言葉が真意なのか測りかねている。そして彼女たちの行動も全て計画の内なのかもしれないと暗い気持ちになったところで、いよいよ冬が来る。2016/09/16
かもびたき
11
これまでに比べると大人しめな巻。少女達5人が出来る限りの努力を重ね、希望を見出す様はまるで青春の友情物語のよう……と思わせてからの残酷さ。それでもエラが見せる、どんな苛烈な運命にも抗おうとする強靭な意思は眩しすぎる。ロクな展開は待ってないだろうとは思えても、本当に続きが気になって仕方ないね。2016/09/17