出版社内容情報
落語新人賞本選、銅ら治受賞なるか!?
『夏子の酒』『蔵人-クロード-』など、日本酒を扱った漫画作品を描いた人気漫画家・尾瀬あきらによる意欲作も円熟味を増した第15集です。
なんとなく続いていた幼稚園の先生だった頃、落語の魅力を教えてくれた恩人、植草さん。この人がいなければ落語を好きになることも、落語家になろうと思うこともなかったはず。「いつか」その恩を返そうと思っていたのだが…大切な人にありがとうと言えないままになってしまったこと、ありませんか? 恩人との出会いと別れ、を考えさせる今回の話。
今回も落語演目「天災」のほか、「初天神」「だくだく」など有名な噺が漫画で登場。落語ファンはもちろん、落語を聞いた事がない人にも落語の内容が分かると評判です。落語監修をつとめるのは人気・実力を兼ね備えた落語家のひとり柳家三三師匠。巻末おまけまんがもあり、雑誌で読んでいる方にも、新しい発見のある一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
銅ら治のかつての恋人でもあり同業のライバルでもある井筒家あや音。
新人賞の舞台で二人は直接対決することになった。
年下ながら嫉妬の念を抱くほどの実力の持ち主のあや音に対して、どんなネタで勝負にでるのか!?
。落語家修業の物語ではあるが、人間としての育成物語にも通じます。自分を成長させたい、後進を育てたいなら「どうらく息子」をご一読ください。
尾瀬 あきら[オゼ アキラ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
36
暑い!。話も熱い!。芸を磨くのと女難の相は比例するのか・・。あや音の芸に嫉妬で身を焦がし、芸にまい進し続ける銅ら治。昔はしょっちゅうTVで落語があったけれど、近頃は夜中に放映されているらしい。落語家も落語をしなくて司会業かお笑い。そりゃ脇が甘くなるわなぁ・・。「某テレビ局落語大賞!」なんてものを制作してくれんかしらねぇ2016/08/05
ぐうぐう
13
噺家とて人間だ。迷いや葛藤、嫉妬や羨望が落語の出来を左右する。もっと言えば、噺家としての成長を左右する。銅ら治とあや音の関係は、微妙に、ときに強烈に、噺家である二人を揺らしていく。「落語は噺を聴かせる事じゃねぇ! 手前の本性をさらけ出すってことだよ!」であるならば、銅ら治とあや音の関係は、噺家としての二人を大きくしていくだろう。2016/08/07
またおやぢ
10
原点回帰の「落語の夕べ」。銅ら治の根多が「牛ほめ」であるのは好感がもてるし、銅楽師匠の代演もかっぽれも素敵だ...と、ここまでは良い。しかし、その後の展開は頂けない。落語大賞の件は展開が速いし、本線通過者の顔ぶれなども、なんか大人の事情でもあったのかしらん?と思わされるストーリ展開に、少々戸惑ってしまったシリーズ15巻。ところで、ありすの「動物園」はそんなに萌えるように思えないのは私だけ?2016/08/26
緑虫@漫画
1
★★★★2016/08/27
五百
0
銅ら治がNHK演芸大賞で優秀し、無事元サヤに。ストーカーっぽいファンが今後どうなるのか⁈2017/08/31