ビッグコミックス<br> ぼくんち 〈全〉

ビッグコミックス
ぼくんち 〈全〉

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  • サイズ コミック判/ページ数 233p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784091877017
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

ビンボーでも明るく生きる兄弟のもとへ、ある日突然に「はじめまして」とお姉ちゃんがやってきた! とっても愉快で、ちょっぴり哀しい姉弟3人の暮らしぶりを描いたサイバラワールド決定版。

▼第1?114話●主な登場人物/二太(本編の主人公)、一太(二太の兄)、かのこ(二太の姉)、さおりちゃん(二太のガールフレンド)、こういちくん(一太の兄貴分)、みきおちゃん(おねえちゃんの彼氏) ●あらすじ/山と海しかない田舎町。貧乏人がふきだまるこの町の中でも、いちばん貧乏な家に一太と二太の兄弟は住んでいた。かあちゃんは買い物に行くと出かけていったきり帰ってこない。とうちゃんは、元からいない。だがある日、かあちゃんが離れて暮らしていたお姉ちゃんを連れて帰ってきた! その後かあちゃんはまたいなくなったけど、姉弟3人はひとつ屋根の下、今日もたくましく生きていく!!●本巻の特徴/2003年4月に映画公開された「ぼくんち」(監督・阪本順治、主演・観月ありさ)の原作コミックス。オールカラー特製本3冊の内容を、モノクロ全1巻に凝縮した“お買い得”版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

古古古古古米そっくりおじさん・寺

68
父親が違う二人の兄弟の元に、更に父親が違う姉が帰って来た。そして母がまた男を作って居なくなった……こんな暮らしはしたくない、こんな環境に居たくないと思う悲惨・貧困・暴力・無力の世界なのに、何故か癒される。きっと作者が絶えず人間を許してるのだと思う。悪人やダメ人間の中に純情が光る姿。こういちくんが漁師になる姿にはなんだか胸を打たれた。ねえちゃんが負の連鎖を断ち切る為に二太にした事はやはり貴い。2013/04/25

ねこまんま

35
「毎日かあさん」よりずっと可愛らしく柔らかなタッチの絵なので油断していたら、なんのなんの、社会底辺層のかなりシビアで下品なお話。著者が育った高知の田舎も壮絶だったらしい。貧困社会の現実を見せつけられる。家族みんなで笑ってご飯が食べられることが幸せの原点。簡単なことのように思えるし、大半の人には当たり前のことだけど、忘れちゃってるよなあ、私も含めて・・・笑って読みながら最後はグサッときます。2016/12/08

白い駄洒落王

22
人生の裏街道。きつくつらい人生の羅列。だがしかし笑顔がある。幸せって何なんだろうか。2014/01/06

リッツ

15
眠気覚ましに本棚から、再読。メッチャクチャやなぁと笑ったり、温もりが直球届いてじんときたり、台詞に目からウロコだったり、こちらの感情も忙しい(笑)で、何度読んでもちょっと泣きたいような気分が何だか良い。二太かわいい!ラスト最高!2013/09/19

半木 糺

13
読んでいる最中、時折登場人物が発する優しさや愛情を見て、本作を「泥濘の中に咲いた白蓮の花」と形容しようとした。しかし、それは間違いではないかと考えるようになった。いくら白蓮の花が美しくても、いずれは泥にまみれて腐る。深遠な哲学を持つこうちゃんが人間的にはクズ以外の何者でもないようにである。だからこそ神子は一太を外に出した。「人間は日当たりのいい場所で生きなければ、どうしようもない」そんな著者の叫びが聞こえてくる。逃げることは人間には重要で、さらに言えば、「闘い時」を間違えないことはもっと重要である。2014/03/22

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