出版社内容情報
"立地は墓地の中。スタッフは素人ばかり。そしてオーナーは謎だらけのワガママ女。驚異のフレンチレストラン「ロワン・ディシー」、ここに""新装版""開店!!"
▼第25話/レストラン結婚式▼第26話/やすらぎ会館▼第27話/幽霊▼第28話/秋のメニューあるいは彼女の不在(前編)▼第29話/秋のメニューあるいは彼女の不在(後編)▼第30話/怒っているの!?伊賀くん▼第31話/カニ横丁●主な登場人物/伊賀観(いが・かん。フランス料理店でのサービス経験3年を買われ「ロワン・ディシー」にスカウトされた。営業スマイルができない)、黒須仮名子(「ロワン・ディシー」の勢いだけいいオーナー。本業は三流ミステリ作家)、堤計太郎(店長。以前は牛丼屋の店長を5年。フレンチ経験なし)、山懸重臣(ソムリエ。定年退職した元銀行役員。フレンチ経験なし)、川合太一(コミドラン。元美容師。フレンチどころか、食事に関連する店での勤務経験一切なし)、小澤(シェフ。三つ星レストランに勤めていた一流料理人。勤めた店が次々と潰れてきた悪運の持ち主)●あらすじ/「ロワン・ディシー」で、あるカップルが人前式の結婚式を挙げることになった。式の当日、まずは順調に進行していた伊賀たちだったが、指輪交換に使う新婦側の指輪が紛失するハプニングが勃発!! 時間稼ぎをしながら指輪を探す伊賀たちだが、実は新郎の側にも後ろ暗い理由があって…?(第25話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜(いざよい)
12
結婚指輪を勝手にはめるオーナーも凄いが、墓地の隣のレストランで何故に結婚式を?やぶ蚊の宝庫だわ、幽霊出るわで、立地条件はホント最悪なのね…。伊賀覚醒編が面白かった。2019/09/21
ネロリ
6
オーナーの作った雪像がツボに入って苦しい。後ろでこっそり他の雪像にも侵攻してるし。それと、シェフの雪像。精巧すぎる「おでん」。読んでいて思った。伊賀くんは、昨日読んだ「マリアビートル」の七尾そっくりだ。いつも災難を被って諦観の域に達してる。さらにこの巻では、追いつめられて新しいスイッチが入った。眼鏡君だしね。2012/01/18
ぱんなこった
5
引き続き全体的に面白かった巻。幽霊の話は是非夏に読みたい、蟹横丁はぶっとび加減がたまらなく癖になる。「怒ってるの!?伊賀くん」伊賀君には災難だったな…と。個人的に今巻は全編通して川合君のポジティブナチュラル思考がうらやましい!2014/10/02
斉藤らむね
3
冒頭いきなりのミステリ仕立て。しかもレストラン・ウェディングだというのに。作者としてはここは、ほっこり心温まる物語にすべきではないのか!だけれど、きっちり惹きつけられる。物語に引っ張り上げられる宙づりとなる。ページをめくる手が止まらない。結末は相変わらずハチャメチャなんだけど、つい読んでしまうんだよな。オーナーも従業員たちも目の前のできごとに、解決はしていないし、何かを成し遂げてもいない。それなのに、どこか充実感を覚えるのはどうしてかな。ひょっとすると、リアルな人生に近いからだろうか。2021/11/03
さとさとし
3
伊賀くんって何をやっても怒らないの?と気になり従業員一同が伊賀を怒らせようとする話「怒っているの!?伊賀くん」など収録。 山縣さん悪い顔(´^∀^`)。 怪談風味の話もあり。2020/08/04
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