出版社内容情報
故障でハンドボール部を挫折した少年が、ひょんなことから演劇と出会った。中学最後の一年を「演じる」ことに決めた健太の青春が、いま動き始める――
▼第1話/劇場(ホール)入り▼第2話/暗いオッサン▼第3話/公演前夜▼第4話/公演当日▼第5話/棺桶の船▼第6話/棺桶の船2▼第7話/棺桶の船3▼第8話/今日だけだったの▼第9話/主役が消えた▼第10話/棺桶の船(代役)▼第11話/棺桶が船●主な登場人物/竹田健太(中学3年生。ハンドボール部員だったが、故障し演劇部へ。劇団・団団座の舞台に感動する)、伊藤可奈(演劇部部長で、健太のクラスメート。普段は地味だが、舞台では妖艶な役をこなす)●あらすじ/作・演出の椿屋了三に全く信望がないために、統率が取れていない劇団・団団座。そんな彼らのまとめ役であり、了三と劇団員のパイプ役を果たしているのが、注目株の俳優・岩本向。彼の主演決定により、前売りチケットが入手困難になるほどの盛況だが、本番2日前になっても衣裳やセットの一部が間に合わない状態。通し稽古を前にして、了三は大きな不安を抱えるが…(第1話)。●本巻の特徴/自分の演ずる役にハマリ込むことを「CUE」が入るという。ところが、健太が公演チケットを買った団団座の看板俳優・向は、公演直前になってもCUEが入らずに苦しんでいた。そんな中、無情にも幕が上がる…!!●その他の登場人物/岩本向(大ブレイク
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KINZOU
2
ご都合ドラマチックすぎ。2011/04/01
tomdam
2
まさかのドラマチックな交差。この物語のフィクションレベルがわからない2011/03/31
訃報
1
たとえば、16ページの衝撃。仰角ショットによる「権威」を逆手に取る。平静を装う大人の仮面が剥がされた瞬間を、子供の目から見上げている。子供、すなわち、もはや失われた「何でもできたあの頃の自分」、全能感に満ちたその亡霊。たとえば、向が夏有を抱きしめたときに鳴っている犬の鳴き声。ちえば、「再現することでとり戻そうとしたんだ 毎日がありのまま輝いていた日々を…」という芝居がかった台詞の後に続く、「芝居と似ているよ」「だけど同じ舞台に同じ役者を揃えたって、二度と同じ芝居にはならないんだ」。たとえば、52ページ、52014/08/02
exsoy
0
向…2008/08/16




