出版社内容情報
昭和の終わりの田舎町を、春人少年がゆく
9才の少年・春人は、ボロボロの家で、兄・秋介、母・とし子と3人で暮らす。学校、友達、貧乏、ヤンキーの兄、お誕生日会、ケンカ、優しい近所のおじさん…なんにもないけどなにかが起こる、春人の気の抜けない日々!
【収録エピソード】第7話/日常、第8話/そして日常、第9話/おじちゃん、第10話/誕生日、第11話/将来、第12話/そして将来
【編集担当からのおすすめ情報】
第2集では、家族、友達、隣人など少年・春人を取り巻く人々や環境がさらに明らかになっていきます。それはバカバカしいほど笑えることもあれば、引くぐらいシリアスなこともあります。なんにもないけどなにかが起こる「地元」という名の世界を、ぜひ春人少年と一緒に生きてください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネロ
4
あれ、こんなにやりきれない流れでしたっけ?春人の声無き声が辛い。まともだと思えた母親すらも彼のことを追い詰めていた。兄を恐れながらもいつのまにか春人は兄とそっくりになりつつありますね。三十までしか生きられないと言われ、嘆くのではなく、逆に長過ぎると嘆く姿がやり切れないです…2016/02/12
かに
4
やっぱりとにかく重い。漫画家めざすのか。2015/11/08
読み人知らず
4
母の虐待に口を閉ざす。母も限界だ。2015/10/27
蝉、ミーン ミーン 眠ス
3
底辺揃いの登場人物の中で多少はましだと思っていたお母さんのムチ打ちシーンを見てますます気が重くなる。2015/09/16
ささのすけ
3
おもしろいんだけど……不穏。兄にはああな母が、弟には……? 宇弘くんはなんなの。弟と仲良くやってるの。弟はどんな人生を歩みたいの、何が希望なの。眠る兄に包丁を突きつけてから、今度は自分の手首に刃物を当てるようになったりしない? 他人に向かった嵐みたいな感情が自分自身に流れていったりしない? ……どう収束するのかまったくわからない。気になる。2015/09/12