出版社内容情報
新解釈で描く異聞・島原の乱!!
時は1637年の島原。
隠れキリシタンの村に住む少女・サチ。
そこに漂着した、海賊めいた南蛮人・ディエゴ。
そして、時同じくして立ち上がる天草四郎。
抗えぬ歴史の渦が、3人を飲み込んでいく――
【編集担当からのおすすめ情報】
圧倒的な筆致、リアルな歴史描写、
そして歴史の文献に記されていない
一人の南蛮人という“一つの嘘”を加え、
島原の乱を――ただ悲劇という印象で終わらせず――
色濃く描いていきます!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chris the bookwalker
4
Kobo無料。キリスト教が禁止されて鎖国になった島原が舞台。辛い展開しかあり得ない。そして一巻で早くも目を背けたくなるような描写の連続に加えて、あんなに良い人が…!ショックすぎる。読むのが辛いけど、ディエゴの正体が気になる…。すごくいろいろ考えさせられる歴史マンガ。絵も上手い。2019/03/17
朝乃湿原
4
「何を信じ何を棄てるのか、そのような問答は恵まれた人間がすることです…」過酷な年貢、飢餓、そして疫病と、もはや生き地獄と化した世界で、唯一基督教の「主」を信じなければ生きていけないと独白する七右衛門の姿が痛々しく、そしてその最期はとても無念に思えた。第一巻ではあまり印象に残らなかった、主人公のサチとディエゴが島原の乱をどのように生きていくのかが気になる。2018/08/19
フカミ
3
南蛮人の設定がちょっとファンタジーだけど、それ以外は歴史ものとして楽しめる。 彼女たちの結末を見届けたい。2019/04/13
じぇろポーta
2
島原の乱を題材にした時代劇。主人公の一人、どんな言語も一つの言葉のように聞こえ話せるという南蛮人がこの大乱にどうかかわっていくのか。その過去ともども興味深い。2015/02/01
kasukade
2
江戸時代のキリシタンの話。西洋文化であるキリスト教の教えを仏教徒である日本人が裁く時、なぜかキリストを裁くのと同じ火炙りの刑にするのは不思議で皮肉な話。なんか面白いマンガ。日本人とヨーロッパ諸国の骨格の違いがハッキリわかるのでそこがまた面白い。2014/10/19