ビッグコミックススピリッツ ケンガイ 〈２〉

大瑛ユキオ

小学館（2013/08発売）

• サイズ コミック判／ページ数 221p／高さ 18cm
• 商品コード 9784091853943
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

好きな人は目の前に…でも、電波は届かない

就活をドロップアウトして、レンタル屋さんでバイトを始めた主人公の伊賀くん(23)は、実習期間も終わって少しずつ仕事にも慣れてきたものの、ひとめ惚れした1コ上の先輩・白川さんとの関係はまったく好転する気配がない。

白川さんは、とにかくマイペースな映画マニア。
ルックスは悪くないのに、他人とつるまない性格のせいで職場ウケも最悪。
彼女がいつもつるんでいる同僚・小島さんと2人セットで「圏外」と呼ばれており、恋愛対象からは完全に除外されている…。

それでもメゲないのがいいところの伊賀くん。
白川さんと浅草の映画祭に出かけてみたり、必死で映画の知識を深めたりしてみるものれんに腕押しの毎日は続く…。

職場の先輩達との雑談のネタにもできないビミョーな恋心を抱えて今日もバイトに向かう伊賀くん、、、

はたしてこの恋、進展することって…あるのか？？

【編集担当からのおすすめ情報】
「まるで私の話みたいだ」「人間関係のエグい部分がリアル」とかなりの反響を呼んだ第1集。

どういうわけか、仲間うちでは恋愛対象として「ないわー」と言われている異性が、自分にとっては意外と魅力的…。
そんな経験、誰しも一度はあると思うのです。

新人作家の連載1作目とは思えない高い画力、そして気持ちよく心をズタズタにしてくれるセリフのセンス。

「ありそうでなかった」世界観を描く恋愛物語は、恋愛の不憫さ、集団に属さない者の孤独さ、そして何者にも縛られずに生きるヒロイン・白川さんの凛々しさにさらに磨きがかかっております。

痛みがクセになる独特の世界観を、ぜひ味わってみてください！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[剛腕伝説]

人と関わりを持たない変わった女性白川さん。ただひとつの趣味はマニアックな映画のみ。そんな白川さんに恋し、振り回される伊賀君。白川さんの人間嫌いは強烈で中々、心を開こうとしない。独特の世界観と絵のタッチ、台詞が秀逸。

2022/03/13

[aoneko]

こーれーはめんどくさいぞ。「あたしと関わってると伊賀くんの地位が下がるでしょ？　」さらり言う白川さん。

2014/02/07

[RE：PIRO]

なかなかいよいよもってめんどくさいひとだなー。でも、実際にこういうひといるし好きになったことあるなー。なびかないからますます魅力を感じるというとこもあるんだろうけど、心は常にざわざわするから大変だ。白川さんの性格が急変するとか考えられないし、この話はどんな着陸をみせるんだろうか。

2013/09/02

[sskitto0504]

手強いですね…やっぱり自分には五十鈴がただの厨二少女に見えてきちゃうのはおっさんになったからなのかなぁ…

2015/09/04

[マーサ・トッシビリティ]

これほど難攻不落の城という言葉が似合うキャラクターも少ないのでは？この白川さんの幼なじみが登場したことで読者は少しホッとしたんじゃないかと思う。と同時に、彼女のルーツやバックボーンを描き始めたら物語は転がり始めるのだろうなと。あと小島さん、作中の彼女は上手く機能してると思う。

2013/09/05