- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年(一般)
- > 小学館 ビッグCスペシャル
出版社内容情報
夏目漱石による近代日本文学の傑作を、榎本ナリコが現代語解釈で描いた現代版『こころ』。「先生」の哀しみ、「私」の苦悩を残酷なまでに描き切った話題作が、ついに単行本化!!
"▼第1~10(最終)話●主な登場人物/夏野房夫(田舎から出てきた大学生。目的が見つからず悩んでいた時に「先生」と出会う)、先生(仮の名をS。自分の過去を房夫に明かす)、K(Sの学生時代の友人)、静子(Sの下宿先の娘)●あらすじ/目的が見つからずダラダラと過ごしていた夏野房夫は、散歩途中の墓地で、向かいの家に住む中年の男を見かける。思わず声をかけてしまい、それがきっかけで男の家を訪ねるようになった房夫は、その男「先生」が話したがらない""過去""に興味を抱くようになり…(第1話)。●本巻の特徴/夏目漱石の名作『こころ』を、「センチメントの季節」の榎本ナリコが単行本化!! 繊細な描写と衝撃のラストに震撼する…!!"
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スイ
10
現代版に大胆にリメイク、と聞いておおそれは一か八かな…とドキドキしながら読んだ。 作者の「こころ」の解釈が私と近いように感じ、思っていたより読み易かった。 多分連載の関係だと思うけど、ページ数がかなり足らず、つぎはぎの概略説明のようになってしまっているのは残念。 もっと尺があれば、更に良い作品になったと思う…。 現在の先生はドキッとする色っぽさだった。2016/12/09
ばりぼー
8
「マンガで読破」のシリーズよりは丁寧だとは思います。原作の「明治の精神に殉ずる」という部分はとうてい表現できそうにないので、このような現代風の解釈も、ある意味で仕方ないかと思いますが、思い切って捨てた部分がテーマとして重要なポイントだと思うので、お話として単純というか、薄っぺらなものになってしまっています。「先生」が離婚してひきこもりという設定では、憤慨する人もいるのでは?2013/05/20
Haruka Fukuhara
4
すごく面白かった。切ない。死んだ友人も先生も切ないけど、残された女は一番やりきれない気がする。鮮やかに描かれていて湿っぽくなくてよかった。走る主人公はどうなったんだろう。2017/02/03
じん
3
原作は読んでないです。こういう話なのかな。ま、暗いといえば、暗いかなー。2016/12/10
木佐
3
本当は原作を読んだ方が…と思いつつもこちらで。夏目さん作品の男共はこういうのしかいないのだろうか…と思いました。登場人物にイライラしましたが、物語としてはじんわりくるものがある作品でした。2012/02/24