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出版社内容情報
いよいよ、湘爆直結の吉田まんが道だべ!
吉田聡が赤裸々にデビュー前後の己を描き切った(!?)
笑劇的半自伝まんが道の決定版!!
時田サトシ、20歳。今、生涯初となる まんがの持ち込みへ!
だが、己の武器である原稿をあっという間に奪われ、
丸腰状態で花の都・大東京を彷徨うハメに!?
その時、不意に話しかけてくる男、ひとり…
そして、駒沢の下宿で己を見失う男、ひとり……
男達の不安と焦りが際限なくヒートアップする熱烈ドキュ"漫"タリー第3集!!
【編集担当からのおすすめ情報】
ボーナスコンテンツとして、本編でもしばしば登場する30年前の「アイデア帳」(奇跡的に現存していた本物!)のなかから、作者が珠玉のアイデア16頁分を厳選セレクトして複製原画調で特別収録!!
吉田 聡[ヨシダ サトシ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
年中古本派・文花
2
やっとスタートラインに立った時田。いいと思ってやった事で却って、苦しむ事になる。次巻からは、とうとう1982年編!(作者が『湘南爆走族』でデビューした年)負けるな時田!ひるむな時田!どんなに切なくても、どんなに辛くても、明日は必ずやってくる。2012/05/13
栄吉
0
★★★☆☆(再読)私達は、明日の過去。扉絵の言葉、、考えさせられる。2015/01/15
hiroshi0083
0
主人公時田サトシの師匠、メルシー佐藤の言う「良い編集者とダメな編集者の見分け方」が素晴らしく、心に沁みる。そして、その師匠との別れによって精神的支えを失った時田の彷徨はひたすら辛く、痛々しい。若さゆえの身の定まらない不安定な感覚を時田と共有したことにより、読後、胃から何かがこみ上げてくるような苦々しさを覚えた。2014/01/18
やいとや
0
新人賞一次通過と一見着実に前進し続ける時田だが、この巻の主役は宮田。彼の抱える自意識の重さ、儘ならなさが余りに辛いが、これが「漫画で生きる」事の一つのありのままの姿である。考えると、前巻の主役はメルシー佐藤であり、そうした人達が中身が何も未だ無い時田の「実」を着ける触媒になるのだろう。生活の中でどうしても流される人達が偶に見せる「意地」の描写が途轍もなく上手く熱い吉田聡だが、今回の坂上の熱情の素晴らしさは堪らなかった。そう、皆詩人がいるんだよ、心の中に。だが、それは死んではいない。眠っているだけ。2021/11/23