出版社内容情報
青春と涙のハンドボール群像劇、遂に完結。
定時制の東大阪第二高校に通うハンドボール部の才ちゃんとガッツ。卒業を間近に控えた最後の大会。しかしガッツが選ばれた高校選抜の試合日程と重なってしまう。ガッツの飛躍を願う東大阪のメンバーはウソをつき、ガッツ抜きで最後の大会に出場。ガッツはウソをつかれたまま、実業団トップの大崎電気との試合に挑む・・・大人の階段を昇る少年たちに、明日の空は見えるのか。
【編集担当からのおすすめ情報】
決して恵まれた環境にいる訳じゃない少年達が、ハンドボールを通じて大人の階段を昇っていきます。青くて、はかなくて、だけど強くなっていく。そんな彼らの青春を、ぜひ皆さんも見届けてやってください。
第16話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
4
家庭環境がこれほど密接に絡んでくるスポーツ漫画も、いまどきめずらしい。逆に言えば、昭和の時代にはめずらしくなかったということでもある。格差が叫ばれる現在に、この手の物語が未だ有効であることを示した点で、『明日のない空』が描かれた意義はあったと思う。だからこそ、いかにも未消化で終わってしまったことが残念でならない。2012/07/20
水面頼光
3
爽やかに纏まってこれはこれで良かったのだが、ハンドボールにもっと焦点を当てて欲しかった。折角宮崎大輔に取材をしてモデルにしているのだから…2012/07/23
Rico_bosin
1
リーマンショック後の不況。ひろがる貧困と格差。現代日本社会の抱える根源的な問題のなかで,人はどう生きていけばいいのか。といった面倒くさい主題に臆せず立ち向かい,3巻ものの青春スポーツドラマとしてみごとに完結させた。脳天気な自然児に見えるガッツが,周囲の配慮を承知して呑み込むことができる大器であることは,既に第1巻で伏線として示されている。作品タイトルの「明日のない空」に対し,物語最終話のタイトルは「明日に続く空」。周到に準備され,構築された傑作。もう一押し。大傑作。2017/11/02
mock-shiki
1
完結。貧困の描写もハンドボールの描写も、もっと丁寧に描ける作家さんなのになぁと。2012/07/15
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- 洋書
- First Love