出版社内容情報
5ドルで殺人を引き受ける虚無的な殺し屋・馬勇(マヨ)。日本人を父に持つ少女・シオン。二人の宿命的な出会いで、運命の歯車が回りだす……マレーシアの首都・クアラルンプールを舞台に繰り広げられる、ダイナミックな“strain(血族)”の物語。
▼第1話/有無▼第2話/自分の道▼第3話/相棒▼第4話/未来▼第5話/不可解▼第6話/隙間▼第7話/焦り▼第8話/絆 ●登場人物/馬勇(本名、日下慎吾。マレーシアで5ドルで殺しを引き受ける殺し屋)、日下俊一郎(日本企業、KUSAKAの総帥。弟である馬勇を合法的に抹殺しようとした)、シオン(俊一郎の実の娘。俊一郎の指令によって殺されそうになるが、馬勇に助けられる) ●あらすじ/日下の命令でシオンに銃口を向ける室戸。だが彼を止めようとする京子は、室戸と自分の間に、実は三歳で夭折した娘がいたことを告げる。「生きていれば、わたしとあんたの娘がちょうどこのぐらいになっているんだよ!」動揺しながらも引き金に指をかける室戸だが……(第1話)▼シオンを始末したと日下に偽りの報告をする室戸。だが彼は、シオンを殺すことができなかった自分の心を疑い、混乱していた。一方、シオンは、祭健忠や京子にタイへの脱出を勧められていた。だが彼女は自分の進む道は自分で決めると叫ぶ。そして、馬勇とシオンは俊一郎の主催するパーティーに乗り込んでいく(第2話) ●その他の登場人物/エンジェル(マレーシアの警察官。馬勇の命を狙っている)、室戸(日本のやくざ。俊
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