出版社内容情報
「究極のメニユー」作りに挑む、東西新聞社文化部の、山岡士郎と栗田ゆう子。「食」ブームを巻き起こした大人気作!!
▼第1話/ごほうびの香り(ウサギ汁)▼第2話/新聞記者とトウモロコシ▼第3話/謎の幽霊屋台!?(ラーメン)▼第4話/スコッチウイスキーの真価(1)?(6)(ザ・グレン・リヴェット、ラフロイグ、ボウモア、グレンフィディック、クラガンモア、カードゥ、ホワイト&マッカイ、バランタイン、オールド・パー)▼第5話/恋のお好み焼き(カキの中華風清蒸、鴨のロースト、ペナン風お好み焼き)●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(東西新聞文化部員・夫の山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)、海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探求者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父)●あらすじ/雄山の3年ぶりの個展の開催が決まり、おチヨがその監督をすることになった。だが、開催を1週間後に控えて足を骨折。ゆう子がその代役を引き受けることになった。妊娠中にもかかわらず、準備に大忙しのゆう子は、開催初日の記者会見中、ついに倒れてしまう。そのことで雄山に叱責を受け、ゆう子は精神的ショックで食べ物を口にできなくなってしまうのだが…(第1話)。▼『日本全県味めぐり』をど
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
51
かつて、ウイスキーを嗜む人の姿が何だかカッコ良く見えて強く憧れていたけれど、どうしても美味しいと思えなかった。この巻はスコッチウイスキーの奥深い世界へと私たちを誘う。村上春樹の好エッセイ「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」を併せて読むと、より憧れが募ること必至。いやはや、その美味しそうなことと言ったら!2016/04/23
再び読書
25
この時既に現在のまずい、もはやウイスキーとは言えない日本特有の原酒10%その他何でもありのウイスキーの可能性が明かされている。このウイスキーブームの中、今や激安ウイスキーの一部はこの製法で製造されているウイスキーの紛い物だ。日本酒の三倍醸造をも上回る酒と言っても、過言では無い。また当時ビュアモルトと言われていたブレンデッド・モルトにも言及。雄山の言葉に10年前までは、紛い物のウイスキーを作っていた大メーカーとはサントリーでしょうか?今や大絶賛のウイスキーですが・・・。2024/06/06
めりっく
9
今や世界中で日本産ウィスキーブームであるけれど、そんなことを言われるより前の時代(今も本質は変わりないらしいが…)の問題提起がなされている。取材と称して大所帯を率いてスコットランドくんだりまで出張り大はしゃぎしている様が今や大時代的な感もある。例のエッフェル某騒動がふと思い浮かんだ。まあ間違いなく高級ウィスキーが飲みたくなる「スコッチウィスキーの真価」。客がお代わりしないのは不味いからだと言って、折角評判上々のラーメンの味を客の意見を無視して変えてしまうのがまるっきり釈然としない「謎の幽霊屋台!?」。2024/11/18
Riopapa
9
そう言えば、久しくウイスキーを飲んでない。2018/03/18
ポン
7
自宅でも飲み始めたウイスキーのことが知りたくて手に取りました。製造過程でピートが重要だとはうっすらと知っていましたが、麦芽を乾燥させるためにピートを燃やすとは。学びました。2022/03/14