出版社内容情報
酒とバットをひっさげて一打席に命を燃やす景浦安武の代打屋人生。あらゆる世代を魅了する超ベストセラー。
▼第1話/熱き鼓動▼第2話/猫田がなんぼのもんじゃい▼第3話/伝説の開幕▼第4話/5番レフト景浦▼第5話/一字の師▼第6話/限りなき前進▼第7話/星の王子さま▼第8話/光平の手土産▼第9話/新米酒●登場人物/景浦安武(通称あぶ。ダイエーホークスの選手で大酒飲み)、景浦景虎(あぶの長男、高校1年生)、平山光平(あぶを慕うダイエーホークスの若手選手)●あらすじ/あぶに憧れている光平は、あぶからプレゼントされた物干し竿バットを使いこなそうと、連日練習に励んでいた。ある日、光平はあぶが居残りの特打ち練習を行なっていることを知り、あぶの練習方法を探ろうとするが…(第1話)。▼1997年の開幕を迎えたプロ野球。ペナントレースを制すために、各チームがしのぎを削るなか、王監督率いるダイエーホークスは、あえてあぶをスタメンで起用せずにいた。再び代打屋に戻ったあぶに対し、ルーキーたちはとまどいを見せていたが、あぶは相変わらずのマイペースぶりを発揮していた(第3話)。●本巻の特徴/体の故障を克服し、代打屋として再起したあぶの活躍が描かれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
211
あぶさんの第63巻は、いよいよ50代のシーズンに突入した景浦と高校生になった景虎ですが、まだ忍耐の時期で今回はやや不完全燃焼の巻でしたね。『猫田がなんぼのもんじゃい』春の選抜甲子園大会が始まり、景虎はバックネット裏で観戦する。大阪代表の中之島高校の巨体のスラッガー・猫田選手が3試合連続HRの大会新記録弾を打つが3試合目は1点しか取れずベスト4に進めずに惜敗する。『5番レフト景浦』一番星学園に入学した景虎は夏の予選のシード権を賭けた春の地区大会でレフトを守らされHRも打つがチームは3回戦でサヨナラ負けする。2022/05/18
やいとや
2
この時期は「景浦の引き時」を作者が考えていたような気がする。直系の才能の後継者としての景虎と、伯楽として育てる光平、という具合に。結局開き直って「超人・景浦」になってしまうのだが、この路線も読みたかったな、と今にして思う。2019/10/20