出版社内容情報
落語初心者でも楽しめる注目の落語漫画!!
『夏子の酒』『蔵人-クロード-』など、日本酒を扱った漫画作品を描いた人気漫画家・尾瀬あきらによる新境地の意欲作第4集。落語家修業を始めた惜春亭銅ら壱(せきしゅんてい・どらいち)は、師匠の家でも、寄席の楽屋でもしくじり(失敗)を重ねて、毎日怒られながら成長していきます。それは落語家としてだけでなく若者の成長物語でもあります。第4集では「淀五郎」「元犬」などお馴染みの落語が丹念に描かれています。落語ファンはもちろん、落語を聞いた事がない人にも落語の内容が分かるように丁寧に描かれています。この作品の生命線・落語の監修をつとめるのは柳家三三師匠。今や独演会のチケットもすぐに完売するほどの人気と、実力を兼ねそろえた若手真打です。
【編集担当からのおすすめ情報】
監修を務めるのは落語家・柳家三三(やなぎやさんざ)師匠。チケットが取りにくい超人気落語家の協力によって、物語を楽しみながら自然と落語の世界の奥深さを感じられます。落語ファンはもちろん落語ってよく分からないという初心者も、この漫画を読めばきっと寄席に足を運びたくなるでしょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
4
師匠と弟子、その師弟関係に生じる理不尽さは、弟子間にも起こる。しかし、その理不尽を最終的に飲み込めるのは、それが修行だからであり、それがやがては自分の財産になるという思いがあるからだ。そして、百の理不尽の中で、自分の存在を認めてもらえたたったひとつのエピソードが、すべてを救うという事実。銅楽師匠の「淀五郎」を聴きながら、そでで涙を流す弟子の錫楽。いやあ、うまい! つくづく、落語という世界は、尾瀬あきらに合っている。2012/05/04
かっぱ
4
落語家だけに言えることではなく、すべての人生は修行の連続と思わせられる。弟子だけでなく、師匠と呼ばれるようになっても、自分を磨き続けること、そして、後から来た人を正しく導くための修行が待っている。2012/04/20
めいけふ
3
本格?落語漫画のひとつ。相変わらず主人公の与太っぷりが自分と重なってしまう。大変なときって気を配る、他所様の了見になるのはなかなかできることじゃないな。そんなことを思い読んでいたら今回は兄弟子の錫らくがやらかしてしまう話。師弟って今は少なくなったけど不思議な関係。2012/03/30
takumi
2
修行時代を想い出す理不尽さと身につまされる理不尽さ。根っこには愛が必要ですね!2013/03/27
だんぼ
1
ちょっとずつ主人公が成長していく姿がリアルがなぁと思います。2014/02/01