出版社内容情報
華やかな世界にいる、縁の下の力持ち!
銀行の営業一筋に生きてきた男・谷口温が
ひょんなことから小劇団の”セーサク”に任命される。
芝居の世界のことなど右も左もわからないこの男が、
ビジネスマンとして生きてきたその腕を発揮して悪戦苦闘!
輝く舞台の壇上には一切上がらず、
劇団を、裏から支える! 下から持ち上げる!!
【編集担当からのおすすめ情報】
本誌で大人気のうちに連載終了した作品が待望の単行本化!
これを読めば、ビジネスマンとしての仕事の仕方も分かる!!
ナカタニD.[ナカタニD]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆーちゃん
5
リバーシブルマンと全く違う作風でびっくりしました。「劇を演じる人」ではなく、「演劇を支える人」にスポットを当てる発想にはやられました。主人公谷口がホント素晴らしいんです。読んでいてすごく彼の暖かみを感じました。いつかこんな人に会ってみたいな。2012/12/23
演習家康くん
4
いつも喫茶店で奥さんに離婚届を突きつけられる元銀行マンの男。ある日、そこのウエイトレスから芝居のチケットを貰い観劇。そのあとの飲み会で座長に自分の笑顔が本物じゃないと突きつけられ心が揺さぶられる。劇団の裏方として運営に携わり自らの本物の笑顔を取り戻すストーリー。この座長がラーメンズの片桐仁にそっくり。自分の笑顔が本物じゃないなぁと感じたら手にとって一読を。2013/03/13
ハチマキ
3
ビッグコミックで掲載されている時から目を引いき、毎週続きが気になって楽しみで雑誌を開いたのはスプリンガルド以来のことでした。単行本にまとまったことで各話の間がなくなり、一味違った読み応えを感じました。仕事や人間関係に対しての捉え方をそっと話しているのですが、シンプルに纏まったそのコマ一つ一つは雄弁なノウハウ本より多くを語っています。2011/06/03
PE@岐阜
3
「つまらなくなったのは演劇でもマンガでも世の中でもなくて、自分がつまらない人間になっちまっただけのこと」 やはりこの台詞に尽きるなあ。この漫画のように、出来る限りワクワクしながら生きていきたいものです。もうちょっと長く連載して積み重ねが欲しかった……というのは贅沢でしょうか。2011/06/01
akogoma@灯れ松明の火@SR推進委員会
2
シアターに引き続いて出会った小劇団の物語。何よりも自分自身が以前携わっていた「制作」の仕事をフューチャーしてくれたのが嬉しい。元銀行マンならではの視点が新鮮だったし、もひとつ自分と関わりのある「舞台監督」について語ってくれてるのもツボ。願わくば彼自身劇団員としてはまだまだこれからなのだから、もう少し物語を続けて欲しかったかなー。2011/11/15