出版社内容情報
下町の名画座・極楽館は二代目の心意気だけで続いているような廃館寸前の映画館。婿養子である三代目は映画館を潰してビルを建てようとしているが……。数々の名画とともに心の交流を描く、映画ファン必携の書!
▼第1話/銀幕セレナーデ▼第2話/続・銀幕セレナーデ▼第3話/続々・銀幕セレナーデ▼第4話/新・銀幕セレナーデ▼第5話/銀幕セレナーデ・完結編 ▼ラスト・ブルース●主な登場人物/藤ノ宮清二郎(人情に厚い極楽館二代目館主。通称・清さん)、邦夫(極楽館の三代目。婿養子で銀行員。極楽館を潰してビルにしようと考えている)、加奈江(邦夫の妻)、博之(将来の夢は極楽館館主という邦夫と加奈江の息子、小学生)、厚田・小春(極楽館従業員)●あらすじ/閑古鳥の鳴く極楽館にひとりの女性が訪れる。夫が末期ガンで余命数か月というその女性は、夫が死ぬ前にふたりで初めて見た『エノケン・笠置のお染久松』をぜひ見せたいというのだ。早速、フィルムを探す清二郎だったが……(第1話)。●その他のデータ/『エノケン・笠置のお染久松』(第1話)、『正義の快男児 中野源治の冒険』(第2話)、『俄獅子・浪速小唄』『番長皿屋敷』(第3話)、『少年探偵団』(第4話)、『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(第5話) 『ラスト・ブルース』収録