出版社内容情報
豊かで美しい思いを探し求める和菓子職人の世界
銀座のデパート・丸屋の主催する「一ツ橋流と全国老舗和菓子屋展」と
いう大イベント。北は北海道、南は九州・沖縄まで…全国の老舗和菓子店が
名門・一ツ橋流の茶菓子の座を目指して、鎬を削る。満月堂の和菓子職人・
安藤奈津は自ら「埋み火大福」という和菓子を発案して、催事に臨んだが…
一ツ橋流の茶菓子に選ばれるのは！？
四季折々の変化を巧みに写し取り、豊かで美しい思いを探し求める和菓子職人の世界。その厳しい世界の中で一歩一歩成長する安藤奈津の姿を描いた9編を収録。大人気、江戸和菓子職人物語の最新刊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
美しさとおいしさを兼ね備えた和菓子の世界を通じて、
忘れられかけた和の世界を存分に味わえます。
西 ゆうじ［ニシ ユウジ］
著・文・その他
テリー 山本［テリー ヤマモト］
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
粋
9
ちょっと巻がとんでしまったが読了。獅子屋のあけすけな野心に嫌気がさしたが、金看板よりも若い職人の成長を取り、売り上げよりも季節を大切にする菓子舗の心意気に癒される。2021/05/03
椿
4
製菓学校の実習生が満月堂へ。後輩に構いすぎだと親方に叱られるなっちゃん。「一流の職人、一流の菓子屋の跡取りになろうという人間はな、人に言われて動いていたんじゃダメなんだ」「自分の人生は 自分で決める」「他人が無理やり やらせるもんじゃねぇってことよ」第２話が一番好き。あと、暖簾の蘊蓄も楽しかったよ。2014/10/13
ShogoHirara
2
奈津の後輩の実習生来る 職人は言われて動いたのではダメ 叱るのも叱られるのも実習 再び獅子屋と丸屋銀座と一ツ橋流 歴史はブランド 人は痛い目に合わないと身につかない 獅子屋と満月堂で御用達に 涙の越前蟹 暖簾は商人にとっての心 暖簾の種類と意味は多種多様 うさぎは後戻りしないでめえに跳ぶから商売には縁起がいい 母の消息が少しだけつかめる2015/07/07
シーナ@食べ物漫画好き
1
12冊目 製菓学校裏からの実習生。仕事は無理矢理やらせるものではない。再び銀座デパートで菓子合戦！さつま芋の菓子が売れずに悩むなっちゃん。獅子屋も一ツ橋流の御用達に…。蝋梅の金団。2017/12/22
もりちゃん
1
のれん分けした店がたたむということは、その店だけではなく、周りの人もつらいもの。親子の愛情にもにたこのつながりはこれからも大切にしないと。2014/09/23
