出版社内容情報
「究極のメニユー」作りに挑む、東西新聞社文化部の、山岡士郎と栗田ゆう子。「食」ブームを巻き起こした大人気作!!
▼第1話/タイ米の味・1?4▼第2話/われても末に(焼きハマグリ、ハマグリのチャウダー、ハマグリの酒蒸し、ハマグリの太巻き、ハマグリの天ぷら)▼第3話/タケノコ山作戦・前編、中編、後編(タケノコの蒸し焼き、鶏のタケノコ焼き、タケノコと鶏の炊合せ、焼きタケノコ)▼第4話/お弁当同盟・前編、後編(牛肉の味噌漬け弁当、中華弁当、洋風弁当) ●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)、海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/東西新聞文化部にタイの新聞記者、サクンタラ・ブレンサップ嬢がやって来た。女性の目から見た日本社会についての取材のために来日したのだ。だが、ちょうどその頃に起こっていた米不足騒動の話題から、無神経にも彼女の前で、タイ米の悪口を言い始めた文化部員たち。「まずい、臭い、家畜の餌」とまで言われて、サクンタラは激怒する。このままでは国際問題にまで発展しそうな様子に、山岡は「タイ米の名誉を回復しましょう」と提案する(第
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
39
自分にとって馴染み深い価値観を大事にし、相手の育んだそれを認めぬままに切り捨ててしまうのか。別の考え方もあるんだと相手を尊重し、自分のそれと共存させるだけの懐の深さを持つのか。どちらかに肩入れすると、見え方、感じ方も偏ってしまう。「タイ米の味」 誰かの活躍を散々褒め称し高みに持ち上げておいて、ある時期を境に手のひらを返し梯子を外してしまうマスコミのありよう。それに惑わされぬようありたいもの。「タケノコ山作戦」2015/06/22
再び読書
23
いきなりタイ米の話題で時代の移ろいを感じる。当時はジャポニカ米の危機があり、タイ米での対応が話題だった。ネットを調べると1993年の米騒動として冷夏の影響で記録的な成育不良からこの様に呼ばれている。来る食糧難の時代に備え、タイ米の食べ方も覚えておきたい。貝合わせのエピソードでは叔父さんの照れ臭さ故の冷たさとは納得しがたい。山焼きタケノコ山作戦の現実味には欠けますよね。お弁当は拠点勤務の人に取って重荷でもあり、楽しみでもありますね。2020/05/07
読み人知らず
9
タイ米の炊き方初めて知った。これは試してみたい。2010/06/07
Riopapa
8
タイ米思い出した。あの時は日本米にタイ米を混ぜて売っていたりして、タイ米ならではの炊き方とかもできなかった。あの騒ぎは何だったのか。2016/08/07
あんり
7
タイ米の輸入自由化。現代ではどうなったのでしょう?美味しんぼを読むとその後が気になる政治情勢が多々あることに驚きます。2010/12/11