出版社内容情報
「究極のメニユー」作りに挑む、東西新聞社文化部の、山岡士郎と栗田ゆう子。「食」ブームを巻き起こした大人気作!!
▼第1話/低塩の害!?(梅干し)▼第2話/豊饒なる大地・前編、中編、後編(カンガルーの赤ワインソース、鮫の天丼)▼第3話/栗騒動(マロン・グラッセ)▼第4話/感動の料理(赤貝のキウイソース)▼第5話/おかず対決・前編、中編、後編(大根料理) ●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)、海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/夏の真っ盛り、故障した冷房装置のおかげで東西新聞社内はうだるような暑さ。昼休みになって富井副部長は彼お手製の弁当を食べようとしたが、中に入っていた梅干しに、なんとカビが生えていた! その原因は最近の梅干しの製造方法にあった……(第1話)。▼「究極」対「至高」のオーストラリア勝負第2回目のために、東西新聞の一行はサウス・オーストラリアを訪れる。まずはワインと、広大なぶどう畑を見学する一行の前に海原雄山が現われ、ぶどう畑の土を食べるという奇妙な行動をとる。どうやら雄山は土の味を試すことによって、力の強い赤
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
57
スーパーに並んでいる梅漬け(梅干し)のマズさはまさに!「低塩の害」。大好きな仕事でもいつからか流れ作業になってしまいがち。心の柔軟さを保ち続けるのは至難なのだけれど、自分が「これだ!」と心が動いたのでないと、人の心を打つ事はできないだろう「感動の料理」。究極vs至高のおかず対決。おかずを前面に打ち出してはいても、結局は主食である米飯をいかに美味しく頂くのかに行き着く。米食離れが加速する昨今。コメの飯の旨さを忘れていく日本人。この国の食の未来を著者は憂いている「おかず対決」。2018/04/24
再び読書
16
梅干しの話を読むと、前に味噌のところでも出てきたが、効率重視の食品製造方法で、本来の長所が無くなってしまっているのが皮肉である。またのオーストラリア対決では「ウィチェッティ・グラブ」が強烈で印象に残る。また、我が家では香り米はとっても不評でした。2014/06/19
読み人知らず
6
富井副部長、このレベルまで行くと幸せだね^^;家族からのこの仕打ちに愛情を感じるだからたいしたものです^^2010/05/22
洪七公
5
既読本1993/05/03
もくもく
5
梅干しは以前より食べなくなったなと思います。市販の梅干しは確かに美味しくない。ただ、昨年和歌山で食べた梅干しは美味しかったなー。2018/02/01