出版社内容情報
▼第147話?第156話/テレクラくん(1?10)
●主な登場人物/丑嶋(闇金「カウカウファイナンス」社長。23歳)、吉永美代子(都内の団地に住む42歳の主婦。家賃もパート代も携帯代もパチンコにつぎこみ、売春で資金を工面する生活)、吉永美奈(美代子の娘。18歳。家を出てマンキツ暮らし中)
●あらすじ/真冬の昼下がり。テレクラを使い、躊躇なく売春を持ちかける42歳の主婦・美代子。自己破産で金も借りられず、その場のパチンコ欲しさにホテル代込み1万円で売春し、そうして得た金もまた一瞬で消えていく。そして、ついに丑嶋の「カウカウファイナンス」から金を借りてしまい…(第147話)。
●本巻の特徴/パチンコに生活資金の全てをつぎこむアラフォー女・吉永美代子。ある日、娘の美奈が母親と一緒にSEXさせてくれたら7万円払うと持ちかけられて…!? 「テレクラくん」編を完全収録
●その他の登場人物/スキッパー(美奈とエンコーした男。7万円で母親と一緒にSEXしたいと持ちかける)、野村(テレクラで美代子と知り合い深い仲へ。妻子持ち)、高田(丑嶋の部下。元ホストで丑嶋より年上)、マサル(丑嶋の部下。カウカウでは最も若手)
真鍋 昌平[マナベ ショウヘイ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼロ
50
テレクラくん。吉田美代子(42)が売春をしていく物語。その売春もホテルでするのではなく、ホテル代をケチるために自宅で行うような頭のネジが飛んでいるキャラ。美代子には18の娘がおり、娘も売春をしている。ある日、娘は親子で3Pをすれば、7万円出すという男に出会う。ここから美代子は親娘での売りを始めて堕ちていく。こんな生活をする人がいるのか?と思いつつも、寂しさとその日の生活をするために彼女らは行っていく。最終的に娘の美奈は、売春から卒業できたが、母は自分の価値を減らして売っている。人と金は大切に扱おう。2017/01/08
みゃーこ
40
「俺たちが相手にしている客は孤独に耐えられない連中だ」、「孤独」を簡単に解消する手段を安易に手に入れようとする連中だ。だが、簡単に手に入るものを人は大切にできない。人と金を粗末にして心がどんどんさもしくなってしまった連中なんだ」作中のウシジマクン、の言葉だ。闇に沈んでいく女たち、そしてそこでもやはり男との力関係で堕ちていく女を見て昔のトラウマを思い出す高田。「孤独」というキーワードで闇の世界の住人の心境をあぶりだした言葉は現代社会病理を克明に描いている。2013/08/20
Hammer.w
15
"俺は客を粗末に扱ったりはしねェ。"全てに当てはまる言葉だと思う。この漫画に出てくるキャラみたいな人には出会ったことないが、寂しそうな女性なんかいくらでもいる。何度も書くが、付き合うなら自分より性格の良い人。いくらでもいる。2019/12/04
ワダマコト
12
今回もひどい内容だった。でも、リアリティがあるよね。というか、もうウシジマくん出番がほぼないじゃないかw2014/07/20
うめ
11
そうか、現代人は寂しいのか。生きる事だけで精一杯だったり、カーストの様に予め定められた抗えない道を粛々とこなすしかなかった時代には存在しなかった感情なのかもしれない。貧困とは、お金だけの問題では無いのか。2017/06/12