出版社内容情報
川の流れに押し流される小舟のように、「運命」というに波に翻弄される人生。そこには、人と人とが出会うがゆえの、愛や憎しみ、喜びや悲しみがある。そんな人間模様を痛切に描き出した人間ドラマの傑作版。
▼第1話/家族▼第2話/写真▼第3話/広場▼第4話/あこがれ▼第5話/名前▼第6話/名前▼第7話/冬の西瓜▼第8話/幕●あらすじ/一軒の書店が焼け落ちる火事が起こった。焼け跡から刺し傷のある焼死体が発見され、死んだ妻の夫で、書店主の原田が容疑者として逮捕された。逮捕直後、彼は犯行を否認していたものの、翌日には犯行を供述。だが彼の弁護人・鶴橋は、何故か、彼が犯人でないと感じ、真相を追い始める(第1話)。▼子供が大事にしていたハムスタ?に4匹の赤ちゃんが生まれた。だが息子が留守の間に、ハムスタ?の親が赤ちゃんを食べてしまう。それを目撃した父は、その事実をどう息子に話していいのかわからない(第2話)。▼別れて暮らす妻に、娘を連れてサ?カスに行こうと誘う夫。だが、彼はいつも約束をしては、それを破ることを繰り返し、それが原因でついに別居までしてしまったのだった。男は今度こそは…と約束の場所に急ぐのだが…(第3話)。