出版社内容情報
川の流れに押し流される小舟のように、「運命」というに波に翻弄される人生。そこには、人と人とが出会うがゆえの、愛や憎しみ、喜びや悲しみがある。そんな人間模様を痛切に描き出した人間ドラマの傑作版。
▼第1話/丘▼第2話/赤い雨▼第3話/…の後▼第4話/夢の破片▼第5話/微笑▼第6話/夕暮れから▼第7話/雪▼第8話/風船●あらすじ/今や、押しも押されぬ世界有数の自動車メ?カ?となった日豊自動車。その創設者のひとりである岡田宗介が、死を迎えようとしている。彼は優秀なエンジニアでありながら、役職につくことを拒み続けてきた男だった。何故、彼はそのようにひっそりと生きつづけなければならなかったのか?(第1話)▼都会の片隅で、少女が瀕死の状態で発見された。身元を偽って生活していたために、彼女の年齢も、住所も、本名さえも、知るものは誰もいない。田舎から東京見物にきた、ただそれだけだったのに、それから2年後、都会に飲まれるように、彼女は死を迎えようとしている…(第2話)。▼津々井太は妻と一児を持つ平凡なサラリ?マン。最近、郊外にマイホ?ムを建てたばかりだ。だがそこに、突然老女が訪ねてきた。彼女の名前はサチ。父の愛人だった女だ。だが、ボケてきているのか「自分は太の母親だ」と言い張り、家に居座り続ける。そこに津々井の転勤話が起こって…(第5話)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
101
脚本家矢島正雄と、漫画家弘兼憲史が手を組んだ傑作コミックの第11巻。普通の人々の喜びや悲しみを淡々と描いていくこのシリーズは本当に傑作揃いで、何回読んでも飽きることがない。この11巻は、読んでいて思わず涙がこぼれる秀作揃い。特に第五話の「微笑」は屈指の名作。父の愛人だった女性が突然男の家に訪れて、母親として振る舞い始める。前にも読んでいるのに、彼女の真意が分かる結末ではまた泣いてしまった。人間の善意をもう一度信じたくなる素晴らしい作品だ。2018/01/15
うめ
1
感想は最終巻にて。
HIRO1970
1
昔、読みました。2005/01/01
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- 和書
- 図書館年鑑 〈2019〉