出版社内容情報
昭和30年代に現代人の心のふるさとを追う珠玉作の数々。メルヘンコミックの新分野をうちたてた西岸美学の結晶。
▼第1話/入道雲▼第2話/全員不快▼第3話/植物標本▼第4話/二百二十日▼第5話/運動会▼第6話/秋景色▼第7話/サンセット33▼第8話/落葉のセレナーデ▼第9話/赤ちょうちん▼第10話/サンタが家にやってくる▼第11話/百人一首▼第12話/アイドルの条件▼第13話/冬の色▼第14話/内弁慶(うちべんけい)●登場人物/鈴木則文(鈴木オートの社長。働き者で子供には少々甘い)、鈴木トモエ(優しくてしっかり者のお母さん。時に怒ると恐い)、鈴木一平(鈴木オートの一人息子。ワンパクだが、気は優しい)●あらすじ/久々に鈴木一家は、父・則文の田舎へ里帰りする。そこでバッタリ則文の初恋の人に会う。息子の一平はその女性が母・トモエに似ていると言い出す。ある日、その女性が息子を連れて歩いていたのを見たトモエは、あまりにもその子供が則文に似ているので則文の隠し子ではないかと疑いを懐く…(第1話)。▼不快指数85以上という、とても暑い真夏のある日。あまりの暑さで人間はもちろん、猫でさえも動く気にならない。人々がグッタリしていた所へ、天からの恵みのごとく、夕立が降ってくる…(第2話)。▼夏休みの自由研究で美佐子は、植物標本を作っていた。ある日、美佐