出版社内容情報
酒とバットをひっさげて一打席に命を燃やす景浦安武の代打屋人生。あらゆる世代を魅了する超ベストセラー。
▼第1話/七番目の男▼第2話/ゆく球くる球▼第3話/鷹の春▼第4話/左党▼第5話/悲しみをのり越えて▼第6話/兄妹▼第7話/サクラサク▼第8話/祝砲▼第9話/出陣●登場人物/景浦安武(通称あぶ。南海ホークスの代打専門打者)、サチ子(あぶの妻)、桂木虎次郎(大阪・ほとけ横町の大衆酒場「大虎」店主)●あらすじ/ドラフト会議当日、高校三年になった哲矢は指名を心待ちにしていたが、彼の名は読まれぬまま全指名は終わった。仕方なくプロ入りを諦めかけていた哲矢に、南海ホークスの岩田がドラフト外で交渉したいと申し出る(第1話)。▼オールスター戦9人連続三振を始め、優勝請負人として数々のドラマを生んできた大投手・江夏豊。自由契約となり、大リーグ入りという大きな夢を持ったこの男に、あぶは素晴らしいプレゼントを贈る(第2話)。●本巻の特徴/あぶがプロ入りした時はまだ小学生だったカコちゃんが阪大に合格し、幾多の名勝負を繰り広げたライバル・江夏豊が日本球界を去るなど、あぶさんシリーズの長い歴史が感じられる一冊。●その他の登場キャラクター/阪急ブレーブス・山田久志
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
209
あぶさんの32巻は目次の頁の1コマ漫画で義弟の満が「いつか日本シリーズで」というとあぶさんが「それまで俺に野球していろと言うのか」と返していますよ。満は将来、ノムさんがヤクルトの監督になる時に現役でいるでしょうかね。『悲しみをのり越えて』昭和60年一月四日、久保寺雄二急逝。若手選手の愛称クボジが新潟遠征の夜に景浦から物干し竿バットを借りて独り素振りする架空のエピソードを入れ、景浦はマシンで打撃練習しながら「クボジ、おまえのことは生涯忘れないぞ」とつぶやき、さようなら久保寺、安らかに眠れ…と結ばれています。2022/03/14
洪七公
3
既読本1993/01/06