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出版社内容情報
人間の奥底に潜む、暗き情念を…。悲しみ、怒り、限りない不幸、そして死を…。翻弄される運命に寄り添い、見届ける魂の看護人。その美少女の名は……おろち。
▼第1話/眼▼第2話/血●あらすじ/盲目の少女「田口恵子」。工場が建ち並ぶ街の社宅で暮らす彼女は、父親と、彼女を慕って遊びに来る少年・さとると交流するだけのつましい生活を送っていた。目の見えない彼女を心配し見守り続けていたおろちだったが、ある日、父の帰りを待つ恵子のもとに、助けを求めてひとりの男が駆け込んで来て…(第1話)。●本巻の特徴/摩訶不思議な力を持ち、時を超えて存在する美少女・おろち。行く先々で哀しき運命を背負った人間と出会い、その翻弄されゆく人生を傍らから観察し続ける…。楳図かずおデビュー50周年記念企画として、先に刊行された『へび女』『ねがい』『蟲たちの家』に続く“UMEZZ PERFECTION!”第2弾が、全4巻で登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
54
「眼」は、目の見えない少女の恐怖を描き、「血」は、第一話と同じような姉妹の憎しみを描く。どちらも人間の怖さがいろんな角度から描かれる。おろちの永遠に生きるにはどういうことがあるのかも語られたり、転生したりする。おろちは、今も不幸で恐ろしい人間たちを見ているのだろうか。2025/05/22
justdon'taskmewhatitwas
3
昔「『おろち』面白いから読んでみ」って貸してくれた子が3巻までしか持ってなくて、最後どうなるの?って気になっ(てたのを思い出し)たのが、去年、市川雷蔵の『大殺陣 雄呂血』(1966)を観てから。──実のところ、最後どうなる?ってマンガではないのだが、思い残すことはひとつ減った。2024/12/13
sawa
2
最終話に戦慄。1巻の第一話と輪になっているのも印象的。2009/03/06
yom
1
「眼」スリリング。若干の後味悪さというか。それもまた人間の恐ろしさか。「血」これまでのエピソードを合わせたかのような話。特にベースは第一話の「姉妹」。誰が悪いかといえば無理なスパルタ教育か。2024/05/24
leppe
1
こどもがあることをきっかけに、父親に対して不信感をつのらせる話が面白かった。くしくも、ある事件について複数人が思い思いの解釈を口にする「藪の中」を想起した。2017/08/03