ゴールデンコミックス<br> ノスタル爺 異色短編集 4

ゴールデンコミックス
ノスタル爺 異色短編集 4

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  • サイズ コミック判/ページ数 189p
  • 商品コード 9784091750143
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

藤子・F・不二雄の、ちょっと変わった味わいの作品を集めた異色短編集。SF的手法と鋭い風刺精神を存分に発揮し、大胆かつ繊細な構成で不可思議世界を描き出す。「藤子美学の世界」に、どっぷりと浸かれる作品集!

▼第1話/箱舟はいっぱい▼第2話/権敷無妾付き▼第3話/イヤなイヤなイヤな奴▼第4話/どことなくなんとなく▼第5話/カンビュセスの籤(くじ)▼第6話/俺と俺と俺▼第7話/ノスタル爺(じい)●登場人物/浦島太吉(浦島家の跡取り息子。学徒出陣で出征する)。里子(太吉の幼い頃からの許嫁。太吉の出征直前に式を挙げる)。気ぶり爺(浦島家の土蔵に閉じこめられていた老人)。(第7話)●あらすじ/恒星間航行が実用化された遠い未来、新たな事態が問題になっていた。閉ざされた空間で長い間、顔をつき合わせて暮らす長距離宇宙船内では乗組員が異常な精神状態になるのは避けられず、仲間割れ、暴動、反乱といった悲劇が起こるようになっていた。そこに目を付けた宇宙時代の新ビジネスとは……(第3話)。▼終戦を知らぬまま孤島のジャングルに隠れ住んでいた男が、30年ぶりに故郷に帰ってきた。しかし、村はダムの底に沈み、妻もすでに死んでしまっていた。思い出の木の下で回想にふけるうちに、男はある予感にかられて走り出す! そして彼が踏み込んだのは、失われたはずの30年前の世界だった!(第7話)。

<ご注意>発売から長い年月を経ている商品で、在庫数がごく僅かで

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

53
暗い未来や破滅的な状況を描いた短編は、しんみりと怖い。「権敷無妾付き」こういうのって現在本当にあったりして。詐欺じゃないだけに良心的な気が。「イヤなイヤなイヤな奴」煮詰まった宇宙船内の人間関係。暴発しかねない雰囲気にこのアイデア。「どことなくなんとなく」こういうことって、ふと思うけど現実だったら嫌だなあ。オチが恐ろしい。「カンビュセスの籤」登場人物の男女が途中、会話が通じないのが効いている。生きのびる義務について、考えてしまった。「ノスタル爺」タイトル通りに、ノスタルジック。苦くて切ない味わいが強い作品。2021/03/27

sin

28
再読:)自分という存在の実存とその証明…世界を認識する自分がいなくなった後も存在する世界、不確かな自己という観念!サイエンスフィクションが追い求めるテーマのうちの重要な要素のひとつだ。この巻では“どことなくなんとなく”がそのような構成だが、自分はタイムパラドックスものの“ノスタル爺”に、その実存の問いかけを強く感じてやまない。自分にとって確かに在った過去という世界…自分とともに消え去っていくその有り様に堪らなく心が震える。2015/03/09

かやま

3
『カンビュセスの籤』やら『ノスタル爺』は何度も読んだ。『箱舟はいっぱい』『どことなくなんとなく』は落ちが怖い。一番楽しみにしていた『イヤなイヤなイヤな奴』が残念ながら印刷ミスで見開き2ページ真っ白になっていた。2022/05/18

Hiroki Nishizumi

0
疑念と疑惑と不可思議としか・・・2014/03/30

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