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出版社内容情報
生まれてきたのは、イグアナの姿をした女の子!! お互いに愛したくても愛せない母親と長女の葛藤を、シュールな心象で描く大反響の異色作!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
27
漫画。短編集。イグアナの娘だけが読みたかったのだけれど、ほかのもついでに読む。どれも家族について、思春期の悩みというか、世の中に対する理不尽さをうまくあらわしていて、流石だと思った。どの親も毒親すぎる。切ない。2021/01/05
小鈴
18
昔からの愛読作品。ママ友の知り合いのママさんの親子関係を聞いていてまるでイグアナの娘のようだったので本を貸してみた。傑作だが、この本を知人に教える勇気はない、と言われた。母親に教えなくてもいいけれど、子どもがもう少し大きくなったらこの本をあげればいいよ。愛されない子どもがこの本を読むとカタルシスが訪れるから。その子どもには必要な物語だから。 2018/10/07
aisu
12
大昔?読んだ時は、結局この子は実は美人だし頭いいし結婚できて幸せやん!と思ったのを思い出した。最後の数頁をどう思ったのか思い出せない。今は、この、心が浄化された、という感覚がわかる。泣けました。萩尾望都の表現が上手すぎて、イグアナちゃんが可愛く思えるの。他の作品もすごい。借り本なのだが自分も買って手元に永久保存したい一冊。2017/03/15
朱音
12
緩やかな虐待、とまではいかないかもしれないが、母子の関係が哀しい。母の目にはイグアナに見えてしまい、自らもイグアナに見えている(実際はかなり美人なのに)主人公がいじいじせずにさばさばした性格なのが救われる。2009/08/12
金平糖
10
「イグアナの娘」ドラマは菅野さんのイグアナ姿が衝撃的だった。結婚を機に次女しか愛せない母親の呪縛から逃れられる長女「カタルシス」子離れが出来ない母から親離れを決心する一人息子「午後の日射し」娘と息子を無意識に性差別して育てている母の空の巣諸侯群から精神的脱却「学校へ行くクスリ」親の不仲が原因で、周囲の人間の顔が色々な物に見え始める主人が唯一、人間に見えるのは憧れの彼女。学校に行く勇気を得ようと、彼女がくれた薬を試してみる!?「友人K」の5編。登場人物の心の描写が見事で古さを感じさせないさすがの萩尾作品。 2006/07/01