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出版社内容情報
パラレルな異空間を描く萩尾望都の最新作!
“この世とはどこか違う"パラレルワールドにも似た空間を描く、萩尾望都の好評シリーズ・第3弾!
病弱な母を持つ少年・光一は、病院から帰ってきた母と、楽しい時間を過ごす。しかし夜が明けたとき、母の容態は急変して…!?
大好評の“生方さん"シリーズだけでなく、奔放な夜羽根に振り回される舞のせつない片思いを描く“舞ちゃん"シリーズほか、最新作を多数収録。幻想的な筆致は萩尾作品の中でも屈指の、保存版の一冊です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
斑入り山吹
18
『ここではない★どこか』シリーズがシリーズとして随分まとまってきたような感じ。つまり、あらあのキャラまた出てきた、このキャラと関係あったのね、という事が増えてきたということ。表題作には涙が出てきた。夜羽根くんと舞ちゃんには笑わされる。ああいうでこぼこがけっこう上手くいくんだよ。「百合もバラも」、ああなんとなく分かるなぁ。いまさらになって妊娠。何も知らない若い頃とは違うからねぇ、何が待っているか分かっての事だもの、しかも体力落ちてるし、覚悟やら何やら必要だ。さすが萩尾氏、重たいテーマを短いページで表現する。2011/05/01
neimu
18
1巻と似た構成。作者らしさがよく現れている。ただし、かつてバレエやミュージカルに入れ込んで作っていた作品群は好みではなかったので、その類似作に関してはちょっと。ただ、作品の並べ方は、よく考えて読者を読ませる工夫をしているなと思う。往年のリアルタイムファンとしては、どの作品も過去の作品とリンクさせてしまうので、新鮮な読み方ができなくなっているのではないかと自分に自信が持てない時もある。作者のストーリー展開の揺れ（揺さぶり）に付いて行けるか、共鳴できるか。 40年、読んで来たんだなあとしみじみ。2011/03/18
ぐっち
17
再読。夜羽根と舞ちゃんの話がいっぱい入ってて楽しい雰囲気。この２人がどうなったのか知りたいのだけど、この続きもう出ないのかな？表題作の「春の小川」も泣ける。。。2015/07/04
夜の女王
16
☆☆☆ 漫画の山に埋もれていたのを発掘。表題作『春の小川』はしみじみした良作。泣ける。けど、個人的には軽い夜羽根シリーズの方が好み。チャラ男に見えるけど、意外と一途。夜羽根に一喜一憂する舞が可愛い。ヘンリー５世に嫁ぐキャサリン・オブ・ヴァロアを扱った『花嫁』は歴史好きには美味しい作品。時代は違うが『王妃マルゴ』に通ずるものがある。さて、２巻の「スフィンクス」もどこかに埋もれているはず。探さねば！2014/09/07
花林糖
15
舞ちゃんシリーズが「海の青」からパワーアップして面白かった。「水玉」「シャンプー」「百合もバラも」が特にお気に入り。水玉のカーテン・生方夫婦のおまじないが印象的。2016/05/09
