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出版社内容情報
少女まんが史上に燦然と輝く歴史的超名作
青い霧に閉ざされたバラ咲く村にバンパネラの一族が住んでいる。血とバラのエッセンス、そして愛する人間をひそかに仲間に加えながら、彼らは永遠の時を生きるのだ。その一族にエドガーとメリーベルという兄妹がいた。19世紀のある日、2人はアランという名の少年に出会う…。 時を超えて語り継がれるバンパネラたちの美しき伝説。
少女まんが史上に燦然と輝く歴史的超名作を当時の装丁で復刻しました。
第5巻は
「ピカデリー7時」
「はるかな国の花や小鳥」
「ホームズの帽子」
「一週間」
「エディス」
を収録。
【編集担当からのおすすめ情報】
今読んでもまったく古さを感じない、歴史的超名作です。もう何度も読み返して本がすり切れてしまったというファンの方もそして今まで読んだことがなかった・・・という方も、ぜひ今、お手に取ってみてください。ときめきの源流がここにあります!!
萩尾 望都[ハギオ モト]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
39
アランはこれまでエドガーとさまざまな関わりを持ったエヴァンズ家のエディスと親しくなるが、エドガーから「エディスの時間も止めたい?」と問い詰められ、我に返る。永遠の命を生きるバンパネラと限りある命を持つ人間とではやはり超えることのできない壁があるということを繊細に筆致で美しく描いていく。幻のように消えていくエドガーたちだが、オービンさんの記憶の中には確かに残っているというのが、余韻を残していてよかったと思う。2024/06/11
ichi-papa
32
いや~、もうね、完璧な物語の終わり方です。物語を終わらせながら、いつまでも終わらない・ポーの物語は永遠に続く・・・という気持ちにさせられます。名作は何年たっても古くならないとはよく言われますが、この「ポーの一族」も間違いなく名作です。まったく古くなっていません。この世界観・この雰囲気・この構成・もちろんその絵も含めて、日本漫画界の頂点にある作品の一つであることは間違いありません。こういう言い方は挑戦的かもしれませんが、やっぱり読んでいない人は「損」だと思います。2016/04/02
うめ
13
どんなに長く生きたとしても、血の呪縛からは逃れられない。一大叙事詩にふさわしいラストだった。名作と言われる理由が分かる。2016/08/14
ちゃも
11
昔々読んでるはずなのに、衝撃が凄い…凄いとしか言いようがない………すべての感情を超越してしまう。何度でも読み込んで彼らに会いにいきたい……私も追いかけたい……私もオービンなんだ(´⌒`。)グスン2021/12/17
フリウリ
9
「ポーの一族」本編の最終章。かつてシャーロット・エヴァンズを死なせてしまったアランは、ほぼ同じシチュエーションでシャーロットの妹、エディスを助けた。が、アランのゆくえは不明のまま連載は終了(1976年)。しかし40年後の2016年、連載が再開されて、現在に至っているとは、ちょっと考えがたいことです。当時からの愛読者は、わたしのような後追いの読者には計り知れぬ感情をいだいたのであろうと思うと、ちょっと悔しいような…。縦糸と横糸のわかりにくい交差具合が、永遠を暗示しています。たいへんよいものを読みました。102025/02/23