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出版社内容情報
少女まんが史上に燦然と輝く歴史的超名作
青い霧に閉ざされたバラ咲く村にバンパネラの一族が住んでいる。血とバラのエッセンス、そして愛する人間をひそかに仲間に加えながら、彼らは永遠の時を生きるのだ。その一族にエドガーとメリーベルという兄妹がいた。19世紀のある日、2人はアランという名の少年に出会う…。 時を超えて語り継がれるバンパネラたちの美しき伝説。
少女まんが史上に燦然と輝く歴史的超名作を当時の装丁で復刻しました。
第3巻は
「小鳥の巣」
「六月の声」
「妖精の子もり」
を収録。
【編集担当からのおすすめ情報】
今読んでもまったく古さを感じない、歴史的超名作です。もう何度も読み返して本がすり切れてしまったというファンの方もそして今まで読んだことがなかった・・・という方も、ぜひ今、お手に取ってみてください。ときめきの源流がここにあります!!
萩尾 望都[ハギオ モト]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
35
シリーズの中間点であり、ここからまた新たな出発点となりそうな気がする。具体的な年は書かれていないが、フルシチョフなどが出てくるから1960年前後だろう。西ドイツのギムナジウムに転校してきたエドガーとアランが耽美な世界を展開する。事故も起きたりするが、2人はどこへともなく姿を消してしまう。仮に2人が15歳とすると、生年は1945年となり、第2次大戦後の少年たちというのが作者にとって何か意味を持っていたのかもしれないと思う。2024/06/05
ichi-papa
29
第三巻に収録されている「小鳥の巣」は、同じ萩尾望都さんの「トーマの心臓」や「11月のギムナジウム」に通じる、少年期の透明さ・不安定さなどを感じさせてくれました。う~~ん、懐かしい。ヨーロッパ(イギリス・ドイツ)あたりの寄宿舎を舞台に、洗練されていなくて自分でももてあましている「自我」のようなもののぶつかり合いを描いています。この世界観、独特です。そういえばその寄宿舎は霧に包まれているイメージです。少年たちの心象風景でしょうか。2016/04/02
navyblue
12
3巻では、エドガーとアランがギムナジウムを舞台に登場します。「トーマの心臓」もこんな舞台設定でした。「小鳥の巣」は名作と言われています。このような作品が1970年代に世に出ていたなんて。「誰が殺した、クックロビン」と聞けば「パタリロ!」と反応してしまいますが(笑)、こちらの方が先だったんですね。アランが終始とても不安定な様子だったので先が気になりますが。なんとこの先は図書館お取り寄せプログラムにありませんでした。がーん。続きはまた一時帰国した折に、どこかで手に入れるしかなさそうです。それまで楽しみに。2019/01/30
フリウリ
8
「小鳥の巣」。舞台は西ドイツだから、はっきりとわかりませんが発端から200年くらい経っていることに、まずのけぞりました。永遠の14歳、エドガーとアランによる寄宿舎生活を描く。エドガーを介したメリーベルへのアランの嫉妬、そしてメリーベルとアランの共通要素など、物語を進める要素がちりばめられている印象です。併載されているSFロマンス「六月の声」、ラブコメ「妖精の子もり」もよかったです。82025/02/23
うめ
8
トーマの心臓風。この空気感に当時の読者は魅せられたのか。2016/08/14