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出版社内容情報
旧き日本の家を題材に紡がれた傑作短編集
遺産相続で蔵付きの旧い家を手に入れた男。そこで彼が出会ったものは・・・(表題作「蔵のある家」)。
庭一面に椿が咲く家の秘密とは・・・(「椿屋敷」)
開かずの箪笥が開いた、その時・・・(「箪笥」)
亡き人への思い、失われた時代への追憶、そこに浮かび上がる、かけがえのない慕情と哀切。名手・波津彬子が描く、珠玉のミステリアスファンタジー全10編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
33
古い家に住んでいる人の話を集めたそうです。波津先生の描く怪異はどれもとても柔らかく優しくて、一緒に暮らしたくなるようなあやかし達が出てきます。猫又2回登場。迎えに来た吸血鬼と一緒に行ってしまう奥様の話すら、ただただ美しくて、幸せになったのではないかと思ってしまうくらいです。2021/10/05
ぐうぐう
28
波津彬子の短編を読むといつも感じるのは、そのふわりとした気配だ。彼女はいつも、気配を大切にし、その気配こそを描いている。だから、大きなオチがなくとも物語は成立する。いや、オチなどそもそもなくていいのだ。最新短編集は、古い日本家屋を舞台とした作品が収録されている。波津彬子 の描く気配に、日本家屋ほどぴったりな舞台はないだろう。2014/02/14
天の川
27
古い日本家屋にまつわる、波津さんらしい柔らかな短編集。異界との接点となる日本家屋。猫又や獺は愛らしく、九尾の狐は麗しく。亡き人との邂逅は切なく、暖かく。波津さんの紡ぐ物語はいずれもノスタルジックで飽きがきません。最後の「幽かな径をたどって」は震災をテーマにしていましたが、波津さんらしい余韻の残る作品でした。そしてとにかく、今回は猫たちが可愛らしい!!表紙の猫たちの「ねこじゃねこじゃ」を踊る姿にもう参りました…2014/02/18
hirune
22
ねこじゃねこじゃを踊る可愛い猫又やら、物の怪やら妖怪やら幽霊やら、素敵だし綺麗ですよーo(^▽^)o2014/02/28
ぐっち
22
波津さんの短編集。アンティークレースで「ねこじゃねこじゃ」を踊る猫又たちと、狛犬の話が好きです。2014/02/22
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