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出版社内容情報
つらくてくるしい恋が、私を大人にする。
高校最後の夏、
同級生はやり残したことを消化しようと恋愛に必死だったが、
忘れられない人のせいで、瀬島凛はみんなのように恋をする気になれなかった。
いつも携帯を手にして、返信のない「あの人」にメールを送る凛。
そんなとき、人数あわせで参加した合コンで出会った千場は、どこかあの人に似ていて――。
あの声、あの目、あの笑顔。
どうすればつらくてくるしい恋から進めるのか。
表題作のほか、
壊れそうなほど美しい同性の親友に恋心を抱く「夏に落ちる」、
血のつながらない弟との禁断の恋を描いた「さみしい夜は」など3編を収録。
【編集担当からのおすすめ情報】
収録作の主人公たちが思いを寄せるのは、死んだ彼と似た人や血のつながらない弟、同性の親友です。
彼らが自分の恋に戸惑い苦しみながらも一歩踏み出す姿を、繊細な心理描写と大胆な画面で描きます。
フツーの少女まんがに飽きた人に読んで欲しい、
しっとり美しい、湿度高めの登田ワールド炸裂の1冊です！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
63
４つの短編集で、どれもキラッとした光を感じて眩しかった。高校時代のアルバムを開いているような感覚がそうさせたのかも。とにかく妙に懐かしかった。どれもこの先が読んでみたいと思ったけれど、個人的には最後のステップファミリーで姉弟になった二人がとても気になった。いや気に入った（笑）特にあの弟くん、最高♪現実的に考えれば、禁断の匂いプンプンなのだけど、爽やかだし、すごく自然な流れに思えてしまった。2013/09/02
U
11
二郎ちゃんイケメンすぎか……！義姉弟の話と夏に落ちるがすごい好きでした。二郎ちゃんの優しくて透明な微笑みでつかまされた。すごいなあ、この表情。女子ふたりの親密さもどきどきさせるけど、二郎ちゃんの笑みがきれいすぎてあとちょっとしたセリフとかがいちいち中身イケメン極めててすべてを持ってかれた感。弟くんもいいキャラ。なんとなくナチュラル肉食男子たちだった気がします。狙うタイミングを逃さない。2015/12/31
ぐっち
11
今回も登田好美さんならではの世界で、切ないけど、いい！３話目の義理の弟君いいですね。2013/08/10
どんぶり
8
読切が4話収録されています。後半2つ(ぼくらの～とさみしい～)が好き。表題作は、好きだった男の子を忘れられず、新しい恋がなかなか出来ない女の子の話。「夏に落ちる」は女2人に男1人の三角関係。まさかの女→女もあり、少しドキッとしました。「ぼくらの恋愛ヒエラルキー」は地味な女の子と人気者の男の子の話。定番中の定番設定ですが、女の子の 地味だと自負する割にはきちんと自分の気持ちを伝えられる性格が気持ち良かった。「さみしい夜は」は再婚で姉弟になった2人の話。秘密の関係にムラッと何かに目覚めそうになりました(笑)2013/10/01
ヨダ
7
姉弟目当てだったけど、夏に落ちるが結構面白かったかな。さみしい夜は、も雰囲気あって良かったけど、全体的にもうちょっとその先を知りたい。2013/09/05
